カンボジア・バイヨン寺院遺跡調査②

小山ゼミの門脇裕です。

今日8月20日は午前中、カンボジア・シェムリアップにある遺跡群のひとつであるバイヨン寺院にて、昨日に引き続き、調査を行いました。

今日は午前中、レーザースキャナーによる調査に加え、基壇内部の土の中に含まれる水分量の調査を行いました。石積を支える版築と呼ばれる盛土は土を締固めてつくられています。土は降雨によって雨水が浸透すると強度が変わるため、版築内部に雨水がどのように浸透するのかについて把握する必要があります。そこで版築に水分センサーを埋設し、継続的にモニタリングを行っています。遺跡内は無線LANが使用できないため、データロガーにたまったデータをパソコンと接続して吸い上げる必要があります。

今回は,調査以外では登ることができないバイヨン中央塔の上に登ることができました。塔の上でも石材の目地開きやクラック幅を計測するための計測が行われています。バイヨン寺院の一番高いところから見る景色は格別でした。

午後は、アンコールワットの修復現場を見学に行きました。バイヨン寺院よりもよりスケールが大きく、最上階から見える景色はとても綺麗でした。

夕飯は、JASA(日本国政府アンコール遺跡救済チーム)の方々とシェムリアップにある、MAMMAというお店でイタリアンを食べました。今日はなんと、小山先生の誕生日でした。おめでとうございます。リゾットが大変美味しかったです。