ゼミ室探訪 in グリーンキャンパス

こんにちは.水災害研究室(以下,水研)4回生の近藤と申します.

6月24日,関西大学高槻ミューズキャンパスにてグリーンキャンパスが開催されました.私達水研は,ゼミ室探訪に当たるゼミとして,私達の研究するものや何を研究しているのかをご来場頂いた方に紹介させて頂きました.

水ゼミではその名の通り,津波や洪水などのような水災害に関する研究を行っています.今回のグリーンキャンパスでは津波にフォーカスを当てて,私達の行っている研究を実際に体感して頂きました.

初めに高橋教授ご自身から,水ゼミのおおまかな説明がなされました.最初の1回目からゼミ室がいっぱいになるほど多くの方々に来て頂けて,驚くと同時に嬉しく思いました.

高橋教授からのご説明が終わった後は,実際に研究を体感して頂きました.私達は水災害の研究を行うと共に,それをどのようにして効果的に人々に伝えるのか,ということも考慮しなければなりません.今回のグリーンキャンパスではAR(拡張現実)を利用して津波のリスクを可視化したものを体験して頂きました.

こちらの眼鏡のようなものは【ARマーカー】というもので,紙で出来たマーカーを眼鏡をかけて見ることで,津波が街に遡上していく様子を俯瞰的に見ることが出来ます.津波が遡上していく街は,実際にある街の地形や建築物をモデルに作ったものです.これによって,津波の遡上の様子によりリアリティを生み出しています.

こちらは「AR津波ハザードマップ」というアプリで,水ゼミの先輩たちが作られたものです.自身の現在地をマップで見れるほか,主な機能として【浸水深】と【避難経路】というものがあります.こちらは堺市にご協力頂きまして,津波が来た際にどの地域が浸水するのか,また浸水した際にどれほどの高さにまで水が来るのか,という情報のもと,その情報をより分かりやすいように可視化しています.自分の住んでいる地域や現在地にはどのような津波リスクがあるのかをまず把握し,そしてそこから命を守るために最適な避難場所はどこなのか,リスク認知→避難行動を考えるという2段構成のアプリとなっています.

今回のグリーンキャンパスではこれらを実際に体験して頂きましたが,私達も驚くぐらいの多くの方々がゼミ室いっぱいになるまでお越し下さりました.多くの方々が水災害のリスクについて,興味や関心をお持ちになっていることを改めて認識致しました.今後も私達は水災害の脅威から1人でも多くの方を守れるように,研究に邁進していきたいと思います.