イベント運営のリスク管理:ミスキャン関大2017の代表を務めて

執筆者:亀井ゼミ 角 麻衣

「ミスキャン」というものをご存知でしょうか。 大学のミスコンテストであり、ミスキャンパス・ミスターキャンパスの略称です。関西大学にもミスキャンは存在します。私はそのMr&Miss Campus KANDAI2017運営団体SCM(吹田クリエイティブムーブメンツ)の代表を1年間務めました。その経験を生かして学生が作るイベントのリスクマネジメントについて研究しています。

まず、ミスキャンについて説明させて頂きます。ミスコンテスト・ミスターコンテストといっても、ただ容姿端麗な人が出場し、一番かわいい・かっこいい人を決めているわけではありません。普段それぞれ異なる場所や境遇で学生生活を送っているごく普通の大学生です。そんな彼らが自分の将来のためや自身の成長のため、または周りへの恩返しをするために半年間困難にも耐え様々な活動をします。

ファイナルイベント後の集合写真(この36人で作ったステージは私の誇りです。)


活動の例として、いくつかあげると、

・撮影

・御協賛企業様とのコラボレーション

・自治体や地域の方と交流

・イベントの出演

・メディアへの露出

・スピーチやウォーキングのレッスン

・ボランティア参加

・関西大学の他団体との交流

・他大学ミスコンと交流    など他にも多くの活動を行っています。

そして半年間の集大成としてファイナルイベントに出場します。2017年度は11月19日に阪急うめだホールにて行い、会場最大収容人数約600人を動員しました。

ミスキャンパス関大2017 ファイナリスト

ミスターキャンパス関大2017 ファイナリスト

ファイナルイベントの様子

ファイナルイベントでは御協賛企業様の衣装協力のもと行うファッションショー、12人で力を合わせ作り上げる本選企画、半年間の自身の成長を魅せる自己PRと、来場者向けの抽選会、フィナーレを飾るウエディング、これらの企画を行いました。

 

半年間このような活動を行うにあたり、多くのリスクを伴いました。リスクマネジメントの観点からみると、運営する上で伴うリスクは大きく2つあります。御協賛企業様や他大学、応援して下さる方々など外へのリスクと、実行委員・候補者の内へのリスクです。

 

例えば前者は、

・現金協賛、物品協賛の企業様との契約内容についてのリスク

・イベント参加時のリスク

・SNS上の安全リスク  など

 

後者は、

・報連相のリスク

・新たな企画に挑戦するリスク

・メンバー同士の信頼のリスク  などがあげられます。

そしてそれぞれ対策をとっているのです。それがイベント運営におけるリスクマネジメントです。私たちの活動は、応援して下さる方々や御協賛企業様のおかげで成立しています。多額のお金や多くの方々が関わっているため、私たちには相応の責任が求められています。例えば、候補者のSNSには運営側もログインし、仕事の依頼や個人的なメッセージに運営側が対応出来るよう対策をとっています。1対1で問題が起きるリスクを避けています。これは外へのリスクマネジメントです。またメンバー間で話の食い違いが起こらないよう、ささいなことでも報告し合います。会議で顔を合わせながら報告するだけでなく、毎日進捗状況をメッセージでやりとりします。これは内へのリスクマネジメントです。このように自分の活動を振り返りながら研究を進めています。

ファイナルイベント当日の写真(来場者をお出迎えする準備が出来た記念に撮りました。)

私は代表として、「関大ミスキャンを日本一愛されるものにする。」というのを常に目標にし、やってよかったなと思ってもらえるような環境づくりに努めました。様々な意見を持つ人を1つのゴールに向けて同じベクトルにすることは大変難しく苦戦しながらも、私も周りの人たちに支えられ、イベントを成功させることが出来ました。様々な経験をさせて頂くことができ、周りの方々に本当に感謝しています。そして学んだことを今後の人生に活かせるよう努めます。またこのブログを通して、関大ミスキャンに興味を持って頂けると幸いです。