自由な科目選択学習の履修例

公共政策科目を中心とした履修モデル

公共政策科目を中心に
履修しています!

2年次生 さん × 石橋 章市朗 教授

石橋 章市朗 教授
1年次の大学生活はどうでしたか
(基幹科目、演習科目、ガイダンスなど)

法学という今までなじみの薄かった分野の勉強に慣れるまで、時間はかかりましたが、授業内容は興味深く、法学は自分に合っているなと感じました。

法学部では、受講生の多い講義が少ないのですが、そこで誰かと仲良くなる機会はそれほど多くはありません。しかし、少人数制の語学の授業や導入演習などで、友人をつくることができ、嬉しかったです。

また2年次になり、自分で履修する科目を組むようになって初めて、基幹科目の大切さを理解することができました。法学部の1年次は、全員が履修する基幹科目(憲法1・2、民法1・2、刑法各論、基礎法学、現代政治論1・2)を受講するので、専門科目はあまり選ぶことができません。
2年次以降は自分の興味関心に応じて講義を履修するため、どうしても科目に偏りが出てしまうわけですが、基幹科目があったおかげで、どの分野についても基礎知識がある状態で、講義に臨むことができたように思います。

先生からの
アドバイス
石橋 章市朗 教授
法学部でどのようなことが学べるのか、本学部では、さまざまな媒体をとおして、高校生にわかりやすく説明をしています。
しかし、そこで形成されたイメージと、実際、法学部に入学し授業に出席してうける印象には、良くも悪くも異なるところがあります。
そこで、本学部では、一年次生全員が基幹科目を履修することで、法学・政治学の広がりや可能性について学ぶようにしています。
そうすることで、2年次以上で、真の意味で、自由に自分の希望に沿った履修ができるようになると考えています。そうした法学部のカリキュラムの意図を理解された上で、2年次以降の履修を行っているようでとても嬉しく思います。
授業を選ぶ時の基本コンセプトを教えてください。
また実際に授業を受けてみた感想は?

私が授業を選ぶ際には、必ずシラバスで授業内容を確認するようにしています。そして最初の授業にはできるだけ顔を出して雰囲気を確認してから受講を決めています。
いくら先輩からおすすめされていたとしても、興味が薄い、自分に合わない授業はもったいないと思うので、受講はしません。

実際に授業を受けてみた感想としては、積極的に学ぶ姿勢さえあれば大学の講義は楽しい、ということです。
その分野の専門家の講義を受講できるというのが大学の醍醐味だと思っているので、自分の知見や興味が広がっていると感じる時が、「とても大学生しているな」と思ってしまいます。
また、先生方は質問などに真摯に対応してくださるので勉強のモチベーションにもつながっています。

先生からの
アドバイス
石橋 章市朗 教授
今に始まったことではありませんが、大学生のあいだでは「楽勝科目」と呼ばれる、単位が取りやすい授業があるといわれています。
しかし、それは単なる噂であることに過ぎない場合が多く、実際、試験などをうけて単位を修得できたとしても、あまり面白くなったかとか、やる気がおきなかったといった感想をもつ学生が少なくないようです。
さんが書かれているように、大学の教員は何かの分野の専門家であり、そこで伝えられる授業内容は「常識」とズレていることもあると思いますが、それが大学の専門教育なのです。
上位年次になるとゼミ(専門演習)に所属しますが、ぜひ自分の興味のある分野を見つけて、そこでがんばってほしいと思います。
いま勉強していることを、これからどのように活かして
いきたいですか?

私は2年次に、特殊プログラムの一つである、公共政策プログラム(現公務員プログラム)を選択しました。
この演習をつうじて、自分で政策を立案し、それを伝える楽しさと難しさを学びました。
私は今後の進路として公務員を目指していますが、今まで漠然としていた将来像が、この演習を通して、より色を帯びてきたように感じています。
これからもこの感覚を忘れることなく、ゼミや就職活動やその後のキャリアにも活かしていきたいと考えています。

また、個人的な趣味で受講を続けているドイツ語を、3年次も履修し、人生を潤すものの一つとして継続して勉強したいと思っています。

先生からの
アドバイス
石橋 章市朗 教授
法学部では伝統的に法曹や公務員を目指す人が多いため、2年次から外部から実務経験のある研究者を招いて、学問と実践の間を埋めるようなプログラムを行っています(このほかに留学を念頭にあいたプログラムもあります)。
受験対策を行っているわけではないですが、将来の目標を共有する学生たちが少人数クラスでケース・スタディー(事例研究)を行い、議論を戦わせることには、モチベーションを高めるという意義があると考えています。
もちろん、こうしたプログラムに縛れてキャリアを選択することもありません。柔軟なキャリア選択につながることを期待しています。
私の履修(さんの場合)

基幹科目16単位、導入演習2単位は、1年次生全員が履修します。

私の履修
公共政策キー科目
    • 公共政策1(公共政策の理論)
    • 政策過程論1(総論)
    • 政策過程論2(各論)
公共政策関連科目
    • 展開講義(刑法各論)
    • 展開講義(刑事法特論2)

科目群の講義から
[政策過程論 より良い政策過程のあり方を探る]

石橋 章市朗 教授
【担当】 石橋 章市朗 教授

公共問題を認識し、解決策を考え、解決策を選択する一連の流れを政策過程(policy process)といいます。processという単語には「加工」という意味もあるので、そこから優秀な政治家や官僚によって効率的に政策が生産される様子を想像されるかもしれません。しかし「ゴミ缶モデル」という奇妙なモデルによれば、政策過程は偶然に左右されるようですし、政治的なアクターたちによるパワーゲームとして描かれることもあります。この講義では、こうした複雑な公共政策の形成や決定という現象を記述し、それに影響する要因を明らかにすることを通じて、より良い政策過程のデザインについて論じています。