就職・進路公務員への就職・先輩の声

公務員への就職・先輩の声

法学部(2022年3月卒業)/ 就職先:神戸地方裁判所

田代 有香 さん
田代 有香さん

現在の仕事内容について

 裁判所は、裁判部と事務局から構成され、私は事務局で給与の事務を担当しています。業務内容は大きく3つに分類され、毎月の給与計算や、通勤手当など諸手当の認定、社会保険や雇用保険の手続きがあり、職員の給与全般に携わっています。また、時期によっては、ボーナスや年末調整といった事務を行っています。 現在の仕事は、裁判運営に直接関わることはありませんが、採用2年目で給与担当という責任の伴う仕事に携わることができ、とてもやりがいを感じています。給与の業務は、作業量が多く、期限が明確に定められているため、大変なことも多いですが、周りの方や関係部署と連携し、チームで働いている意識を持ちながら日々業務に取り組んでいます。

在学中に取り組んだ学びや活動で現在の仕事につながっていること

公務員の仕事は、法令や規則に基づき進められます。法の解釈をする上で、在学中に法律を専門的に学んでいたことから、専門用語や言い回しに抵抗感なく取り組むことができています。現在の業務は、給与法や人事院規則を根拠としますが、実際に裁判を行う裁判部では、民法や刑法、訴訟法などに基づき手続きが進められます。そのため、在学中に専門的に学んだ分野に触れる機会が多く、法学部での学びは大きな強みになると感じます。また、公務員試験では、受験科目が多岐にわたり、膨大な時間をかけて日々勉強に励みました。そこで得た知識はもちろん、物事を計画的に進めることや、根気強さなども現在の業務につながっていると感じます。

          

今後の抱負

 現在、私は裁判所書記官になることを目標とし、日々勉学に励んでいます。裁判所事務官として採用され、裁判所の内部試験に合格することで、1年間(法学部卒以外は2年間)の研修期間を経て、裁判所書記官に任官することができます。裁判所書記官は、法律の専門家として固有の権限が付与されており、裁判のより中核部分に携わることができます。そのため、充実した研修制度を積極的に利用し知見を広げるとともに、将来は、適正迅速な裁判運営の一端を担う業務に携わりたいと考えています。