自由な科目選択学習の履修例

国際関係科目を中心とした履修モデル

国際関係科目を中心に
履修しています!

3年次生 さん × 西 平等 教授

西 平等 教授
1年次の大学生活はどうでしたか
(基幹科目、演習科目、ガイダンスなど)

大学では、履修登録の仕方や授業での取り組み方、テストやレポート課題の勉強方法など、高校とは違い自主的に考えて取り組むことが基本となるので、憧れだった大学生活にワクワクしながらも、不安になることが多々ありました。また基幹科目や演習科目では、学部に沿った専門的な知識が必要となるため、ついていけるのかなという思いでいっぱいでした。しかし、多数の履修相談やガイダンスで沢山の授業に関するアドバイスを受けつつ、友人と協力し合いながら勉学に励むことで、不安は減っていき、自分らしい大学生活を送れるようになっていきました。

先生からの
アドバイス
西 平等 教授
単位を取るという意味であれば、大学での勉強はそれほど難しいものではありません。自分で履修の登録をすることや、長い記述式の試験を受けることなど、たしかに高校とは異なることもありますが、先輩や友人に聞きながらやれば、さして困難に思うことはないでしょう。
でも、大学で、自分のやりたい勉強に取り組んで、それをしっかり身に着けるとなると、話は別です。これはかなり難しいことで、しっかり努力をしないといけません。大学で法律学や政治学の単位を取ったというだけではなく、しっかり学んで身に着けたというためには、自分が何のために何を勉強しているのかということを自分で考えてほしい。これは、友人から教えてもらえることではありません。
授業を選ぶ時の基本コンセプトを教えてください。
また実際に授業を受けてみた感想は?
一年次に受けた履修相談やガイダンスでのアドバイスを参考にしつつ、「自分がいかに楽しく学べるか」を基本に置きながら、シラバスに沿って自分の興味と合致する内容の授業を取るようにしています。私は特に国際的な諸問題について深く関心があったため、国際法関係の科目を多く履修しています。また部活に所属しているのもあり、曜日や時間にも配慮しつつ受ける授業を決めています。
様々な「法」に関する専門的な科目を、教授の方や授業内容によってそれぞれ違った角度から学習できるので、非常に奥深く自分の知識力の向上にも大きく繋がる授業ばかりだなと感じました。
先生からの
アドバイス
西 平等 教授
「楽しく学ぶ」ことを基本とするのは、素晴らしいことだと思います。学ぶことは楽しいことでなければなりません。
国際法や国際政治とは、そもそも、目に見えないものを扱う学問です。国が歩いている姿とか、話している姿を見たことはありませんよね。国と国との関係なんて、本当はどういうものなのか誰にもわからない。でも、環境問題にせよ、安全保障にせよ、目に見える関係を越えたところに、なにか問題が存在しているのは確かで、それをどのように「見えるかのように」論じてみせるのか。その腕前をいろんな先生が競っているのだと思えば、授業の楽しみが増すかも。
いま勉強していることを、これからどのように活かして
いきたいですか?

法律はどの分野においても重要であり近しい存在であるため、どの進路に進んでも必ず役に立つものであると思います。法学部で学んで得た法律や政治における様々な知識、問題解決能力を活かして、将来困難な出来事・課題に直面した際にそれを乗り越えることで、自分自身のさらなる成長と共に、周りの人々に良い影響を与えられるようになれたらなと考えております。

先生からの
アドバイス
西 平等 教授
さんが言うとおり、将来困難な出来事に直面した際にそれを乗り越える能力を養うことこそ、まさしく大学教育の目的です。
なぜ、法学部では、日常的にはほとんど起こりえないような境界的な事例や、それを解決するための「こじつけ」のようにも見える理屈を学ぶのでしょうか。なぜ、日常的に生じる一般的な問題や、よく用いられる制度の概要だけを効率よく教えてくれないのでしょうか。それは、常識的な理解では乗り越えられないような課題に直面した時に、それを解決する力を養うためです。法律や法律学がもともと予定していなかったような問題が現れた時、それがいったい、どう解決されたのかを学ぶことで、新たな事態に対応する問題解決能力が培われるのです。
私の履修(さんの場合)

基幹科目16単位、導入演習2単位は、1年次生全員が履修します。

私の履修
国際関係キー科目
    • 国際法1(歴史と理論)
    • 国際法2(国際法秩序の基本構成)
    • 国際法5(国際法の現代的展開A)
    • 国際法6(国際法の現代的展開B)
    • 国際私法1(基礎理論)
国際関係関連科目
    • ローマ法1(古代・中世のローマ法)
    • ローマ法2(近世・近代のローマ法)
    • 外国法(ドイツ法概論2)
    • 政治過程論1(政治過程の基礎理論)
    • 政治過程論2(政治過程の諸相)
    • 政治機構論1(政治体制と政党)
    • 政治機構論2(政治体制と政党システム)
西 平等 教授
西 平等 教授
  • 専門分野

    国際法

  • 研究テーマ

    歴史的に見れば決して普遍的な思考とは言えない近代法的思考によって世界秩序を構想するという途方もない営為の意義と限界を把握し、主権国家間法の後に現れる「国際法」の可能性を考える。

  • 学部ゼミ紹介

    現に生じている事件に焦点を当て、国際法論としてそれをどのように把握し、どのような解決を与えられるのかを議論する。素材として新聞記事なども用いるが、とくに、諸外国の文献をよく利用する。

(2017年度当時)