短期留学in Takatsuki

執筆者:奥村ゼミ4回生 藤岡拓実

9月9日から13日までの5日間、社会安全研究科PDMコース主催のSummer Campに参加しました。

アジアの7つの大学から17名の学生が集まり、5日間グループワークやフィールドワークを行いました。

まず初日にオープニングセッションとして、自己紹介とそれぞれの国における災害についてのプレゼンテーションを一人ずつ行いました。そこで参加学生のパーソナリティや、アジアにおけるさまざまな災害を知ることができました。

1日目の後半、2日目、4日目の2日半に渡って、このサマーキャンプのメインタスクである、発表に向けてのグループワークを行いました。このワークでは、「違う国で起きた、似ている災害の共通点と相違点」「それを踏まえた提案」の2つのタスクに取り組みました。

サマーキャンプ3日目には、神戸にてフィールドワークを行いました。阪神・淡路大震災からの復興、神戸の「レジリエンス」を検証しました。

まずAsian Disaster Reduction Center(ADRC:アジア防災センター)を訪れ、アジアにおける防災能力強化のためのネットワークについて伺いました。阪神・淡路大震災を経験した神戸を中心として、「国際防災」が行われていることを知りました。人と防災未来センターの展示コーナーなども見学しました。

続いて訪れた「まち・コミュニケーション」は、神戸市長田区御蔵地区にあるNPO法人で、災害に強いまちづくりを市民主体で行う活動をされています。震災当時の苦労や困難などを伺いました。コミュニティの形成によって復興・再建を進めたそうです。

最後に訪れたのはFMわぃわぃです。阪神・淡路大震災をきっかけに発足したコミュニティFMで、当時、被災者の重要な情報源となりました。現在は災害の記憶を記録するためのメディアとして運営されています。震災で浮き彫りになった、在日の外国人の方の災害対応についても知り、今もなお、その問題はなくなっていません。

阪神・淡路大震災は、私たち日本人、そして社会安全学部生にとっては知っていることが多い災害ですが、海外の学生にとっては知識があまりない災害であったため、衝撃的な部分もあったようです。私にとっても、この一日だけでたくさんのお話を伺うことができ、多くの新しい発見がありました。この発見を自分の研究にも活かせたらと思います。

最終日は、国際シンポジウムで、本番の発表をしました。

海外から多くの教授がミューズキャンパスに集まり、さらには芝井敬司学長もいらっしゃり、とても緊張感がありました。実質2日半という限られた時間の中でプレゼンテーションとポスターを作り上げ、苦労もありましたがなんとか、グループの4人が協力し合い、良い発表ができました。英語でのプレゼンテーションは私自身初めての経験でしたが、しっかり練習した甲斐もあり、イメージ通り発表することができました。終了後にはミューズキャンパス屋上で教授と学生でBBQを行い、とても良い思い出になりました。

サマーキャンプが始まった当初は、不安ばかりでした。知っている人はいない、学部生も自分含めて3人、英語で話すことに自信があるわけでもなく、5日間を乗り切れるとは思っていませんでした。しかし、始まってみると、お互いの国について話したり、日本の言葉、文化を教えたりするなど、生まれた国が違うからこそできるコミュニケーションができました。もちろん、英語でのコミュニケーション能力も少し上がった...と思います。

5日間生活を共にして、会話においてほとんど不便はなくなっていました。

それは、私の英語能力が上がったからではなく、仲が深まり、お互いのことを理解できるようになったからではないかと思っています。日本でいつも通り生活していたら、このことにはなかなか気づくことができないはずです。私が気づけたのは、海外の学生と5日間を共に過ごし、ほとんど英語を使って生活する、いわば「高槻での短期留学」に参加したおかげだと思います。

参加学生の皆さん、先生方、ありがとうございました!

そしてこの機会を与えてくださった奥村先生にも感謝しています!

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サマーキャンプ初日

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サマーキャンプ最終日

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グループ4人でポスターも作り上げました!