当たり前の生活にある幸せ

執筆者 奥村ゼミ3回生 楠木皐耶香

6月27日、奥村先生とゼミ生5人で愛知県田原市を訪れました。奥村先生による防災授業が伊良湖岬小学校と南部小学校であり、私たちはそれを手伝わせてもらいました。

私たちは当たり前のように子どもたちとの時間を過ごしました。しかし、今回訪れた町は海沿いにあり津波を繰り返し経験してきた地域です。子どもたちの祖父母やまたその祖父母など、南海トラフの津波を経験したご先祖の誰もが生き延びてこられた結果として、ここにこの子どもたちがいることに気がつきました。そう思うと、この時間は当たり前ではないと感じました。そして、この子ども達や私たちも、彼らのご先祖がそうだったように、次の南海トラフ地震に負けたくないと思いました。

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特別授業の様子

さて、特別授業の中ではワークショップがありました。一週間前に南海トラフ地震が発生したというシナリオで、自分たちがどのような状況になっているのかについて考えました。子ども達には避難所で生活している場合か自宅で避難生活を送っている場合のどちらかの状況をイメージしてもらい、班ごとに別れて考えてもらいました。

日常生活と同様で、災害が発生しても、被災した厳しい社会の中をさまざまな人々が生活しています。その色々な人々の立場に立って想像することが関連死を防ぐために大切なのかもしれません。子どもたちの成果にはっと気づかされることもありました。私も良い経験になりました。

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ワークショップの様子.右側,私です.

防災授業の後は子どもたちと一緒に給食を食べました。メニューは豚キムチ炒め、春巻き、わかめスープ、ご飯、牛乳でした!味や香り、給食の風景そのものに、懐かしい気持ちになりました。みんなで一緒に食事ができて幸せでした。

私は初めてこのまちを訪れました。そこには、綺麗な花と豊かな食べ物、そして元気な子どもたちがいました。当たり前の生活が続きますように。将来の南海トラフに備えて、私たちは、今、あるいはこれから、何をするべきなのだろうか、何ができるのだろうか。色々と考えるきっかけになりました。

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給食風景

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給食のおかずたち

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スイカたち

給食の後はスイカをいただきました!町の方がわざわざ持ってきてくださいました!

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スイカを囲む私たち

種まで食べられる凄く甘くてジューシーなスイカでした