ゼミで、クロスロード!
-
執筆担当:坂東大輔
ゼミの授業で、「クロスロード」の開発をおこないました。
クロスロードとは、災害時のジレンマ状況をイメージして
yes/noの意見を表明しあい、参加者の思考の筋道を整理したり、
「第三の道」を考えたりするゲーミングの手法です。
【クロスロードの議論をしている様子】
まず、あらかじめみんなで考えてきたクロスロードの設問を発表しあいました。
そしてその中から、ナイスな設問を実際にプレイしてみることにしました。
クロスロード・プレイは、たがいに初対面の人同士で実施することも
多いようですが、今回は、気心の知れたゼミ仲間でおこないましたので、
活発で赤裸々な議論が展開されました。
【提案されたクロスロードの例】
最も盛り上がったのは、
「夏の災害時に、ショッピングセンターが氷を配布、
店員は、1世帯1袋までと言っている。それでも
あなたは何袋もゲットしますか?」という設問でした。
台風21号災害の際に、実際にあった出来事をベースにしています。家族のためには何袋でもゲットする、という意見や、
ルールやマナーは守るべき、もっと困っている人がいることを
想起するべき、という意見も出ました。そうしたなかで、
いったん帰宅してから、もう一度、店に出かけて並びなおすという、
たくましいアプローチが披露されました。
午前と午後で並びなおすのであれば許されるかも、
服を着替えればグレートリセットしたことになるだろう等、
身勝手かもしれませんが、リアルでタフな意見も飛び出しました。では、自分が店員だったら?
という、ポジションをかえた議論もあって、
多いに盛り上がりました。秋学期にも、こうしたディスカッションを加えて、
ゼミとして、オリジナルのクロスロードを生み出したいと思います。