熊本城の城郭石垣の被害調査

水災害研究室修士2年の藤原です.今回は熊本城の石垣調査に同行しましたのでご紹介させて頂きます.

この調査は社会安全学部の小山先生が2016年熊本地震直後からこれまでに5回行われている継続調査の6回目の現地調査です.今回は土砂災害や地盤災害を専門にされている小山先生と水災害研究室M2の大野さんおよび筆者の藤原の3名が関西大学から参加しました.研究室の垣根を超えて共同研究を行っています.

今回の調査は3Dスキャナで石垣の表面のスキャニングを行い,これまでに行った調査のデータと比較を行います.これにより余震や大雨の影響など本震後の時間経過とともに石垣がどのような状態なのか比較することで今後どのような対策を行うことがよいか検討することができます.

今回の調査では一般には立ち入りが制限されている場所の石垣のデータも取ることができました.

下の写真は現在の熊本城天守閣の状況です.多くの建設作業員の方が復旧作業に携わっていることが改めてわかりました.天守閣は3年後には一般に公開される予定になっています.熊本城全体の復旧工事は20年ほどかかるとのことです.

私達の研究で得られたデータや研究成果が今後の熊本城の復旧に大いに役に立つことが現地調査に行くことで再度認識することができました.

最後に食を通して熊本の復興に貢献してきました.馬刺しやからし蓮根,熊本ラーメンなどとても美味しく,熊本の郷土料理を満喫しました.