千里メディカルラリー

こんにちは。廣川ゼミ3回生、今北悠太です。

私は122日に高槻ミューズキャンパスで開催された「千里メディカルラリー」にボランティアとして参加しました。



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今回私が担当した所は全体で8ステーションある中で、無差別殺傷事件を再現したステーションでした。歩行者天国にトラックが突っ込み、通行人をはねた後、ナイフで男女を殺害および重軽傷を負わせたという悲惨な事件です。参加者の医療チームはどのような現場なのか何も知らされていないため現場到着後に自分たちで判断して適切な行動を移せるのかと言うのを審査されていました。私は野次馬役のボランティアであったため医療現場に到着した医療チームに罵声を挙げたりしました。他の野次馬役だった人は「助ける気あんのか!!」と言うきつい罵声を挙げている人もいて競技に参加してない私がストレスを与えられるような再現現場でした。

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この大会を見てマニュアルがないなかでの救助作業の難しさを感じました。災害現場や事故現場などでは様々なシチュエーションが想定され、災害の原因が同じであっても被害の特徴が異なることから、定まった対応のマニュアルが存在しません。そのため、災害現場での臨機応変な対応が求められることが、今回の大会での各チームの戦略に差として現れているのだと感じました。

 実際に当時の事件動画を閲覧していると、野次馬や事件現場に入る人たちに傷病者のプライバシー保護として現場が見えないようにブルーシートのような物で目隠しをしていました。私が今回参加チームを見た中で20チームの中で1チームがその行動をしており、傷病者の保護や野次馬の防止対策として効果があると感じられました。

またこの事件では17人もの人が重軽傷を負っているためトリアージタグにも緑色から黒色まで幅広く、色つきシートを利用してトリアージタグの色で傷病者を集め対応すると言う工夫がありました。この対応として良いと感じたのは傷病者が集まることで自然と医師などもその場に集合でき、コミュニケーションがとれ協力しあえると言うことです。このように各チームでも対応が様々であり見て比較することで適した対応など異なる行動をしていたことから"マニュアルがない"と感じられました。

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私も将来的には医療現場の近くで活躍できる職に就きたいと考えており、このような現場を見て野次がある場面や傷病者が多い場面での現場を想定・再現し、適切な行動を大会として競っている医療チームの方々の熱量が伝わってきました。日本でも数少ないメディカルラリーのボランティアに参加できたことがとても良い経験となりました。

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これだけの多くの医療従事者の方々が参加してくださっていました。