福島訪問2日目午前

執筆担当: 森本将吾(近藤ゼミ)

こんにちは、
近藤ゼミ3回生の森本将吾です。

福島訪問、2日目の午前は、
双葉町内の立ち入り制限エリアを
視察してきました。

一般社団法人ふたばプロジェクトの宇名根さんと山根さんに
案内をしていただき、まず初めに、立ち入り制限エリアにある
「マリンハウスふたば」を訪れました。

マリンハウスふたばは、
海の傍にある海水客の休憩場で、
三角屋根が特徴の三階建ての施設です。

震災当日、このマリンハウスふたばも
大きな津波に巻き込まれましたが、
一番上の階に逃げた人たちを津波から守りました。

下の写真のマリンハウスと書いているところまで
津波が押し寄せてきたと宇名根さんから説明を受けました。
中は震災当時のままで、ガラスやがれきが散乱していました。
時計も津波が襲来した時刻をさしていて、
この場所だけ時間が止まっているように感じました。

一方で、マリンハウスふたばの周りにある松の木が、
人が手を加えないことで、いたるところで新しい芽が自生し、
育っている風景を見て、津波は自然の現象であることを
痛感させられました。

写真1
【マリンハウスふたば】

写真1
【自生する松の木】

次に、双葉南小学校を訪れました。
こちらの小学校も現在は使われておらず
、少し片づけられてはいるものの、
震災当時の状況が色濃く残っている場所でした。

双葉南小学校は、
地震が起きた日に避難指示が出されたため
生徒たちのランドセルや、下靴(上靴で避難したため)、
図書室の崩れた本など、10年前の状況が
そのまま残っている場所がいくつもありました。
掲示物も当時のままで、黒板の日付や
その日の給食の献立表もその日のまま変わっていませんでした。

印象的だったのは運動場で、
ここに運動場があったと説明をされないとわからないほど
草が生い茂り、以前とはずいぶん違う風景になっていました。

人間の営みの時間は停止しても
自然の流れは止まることがないということを
マリンハウスふたばのときと同じように感じました。

写真1
【運動場に続く階段】

写真1
【本棚から崩れた本】

2日目の午前中は
主にこの二つの施設を訪れました。
「帰宅困難」や「立ち入り制限」など
いままでニュースでは幾度となく聞いてきた言葉でしたが、
実際を視察するとこの二つの施設以外にも
空き家やスクリーニング施設など、
いかにこの地域に人が入ることができなかったのか
感じる瞬間が多くありました。

将来、この地域がどのような場所になっているのかは、
私は容易には想像することができません。
この地域に人が戻ってくることが
復興なのかどうかも答えは今すぐに出ないような気がします。
だからこそ、今回の訪問で見た景色、
現状はしっかり覚えておきたいと思います。

この日の昼食は、
私たちが宿泊したARMホテルの隣にある
双葉町産業交流センターでいただきました。
ここの名物である「浪江焼そば」をいただきました。
麺が太く非常に食べ応えがありました。
美味しかったです。

次に訪れた際も是非、
もう一度いただきたいと思います。
ちなみに僕は、食後に
あんころソフトクリームもいただきました。
全国展開してほしいくらいおいしかったです。

写真1
【あんころソフトクリーム】

それでは、2日目午後のブログに続きます。
お読みくださり有難うございました

森本