大阪北部地震の臨時余震観測のための観測点設置に参加

林ゼミ四回生の植木暖人です。
ゼミのメンバーで、2020年12月と2021年8月に、京都大学が中心になって進めている大阪北部地震の臨時余震観測のための観測点設置に参加しました。

 事前準備として、高槻市内にある京都大学阿武山地震観測所へ行き、京大職員の方と阿武山サポーターの指導のもとに大量の地震計の電池交換をしました。単一乾電池で動くという利便性の高さが売りの地震計ですが、観測が長期間になるため一つの地震計に24個もの乾電池をいれることになります。前の観測で使った使用済みの乾電池をはずし、新しい乾電池に置き換える作業は予想以上に大変でした。

後日、観測用の車で高槻市と茨木市の学校や公民館などをまわって設置しました。役割分担をして作業を進めるので、地震計を組み立てる係、センサーを埋めるための穴を掘削する係にわかれます。設置は簡単にできるようになっているので、すぐに慣れて学生だけで設置できるようになりました。これから半年以上の間、無人で動き続けるので、正常に作動していることの確認が大事になります。確認ランプなどで異常がないことを確認して防水シートをかけ、設置状況を記録した写真を撮って終了です。

小さなスコップで掘っていると固い地盤やコンクリートに当たることがあり、そうなると穴の掘り直しです。地震計は時刻精度をあげるためにGPSの電波を利用するのですが、その認識に時間がかかって寒空の下ひたすら待つこともありました。夏の設置では場所によっては蚊に囲まれながらの設置でこれは大変でした。はじめての経験でしたが、自分が研究で使う地震計がどんな風に設置されいているのかを知ることができて、貴重な経験となりました。

写真1

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