マインクラフトとAIと卒業研究

こんにちは、岸本です(*'▽')

長らくブログ執筆をお休みしておりました。理由は卒業研究とネタ切れです。

いきなりですが私の卒業研究を紹介しようと思います。「Minecraftを用いたAI教育ツールの開発」です。Minecraft(以下マイクラ)で、AIを学べるツールを作りました。タイトルの通りでわかりやすいですね。AI初学者、プログラミング未経験者、マイクラ経験あるとなおよし、な人向けです。

情報リテラシーをつけましょうAI活用しましょうと謳われる現代社会、去年から小学生のプログラミング教育が始まりましたが、そのうちAI教育が始まるそうです。とは言え、情報教育というとまだまだ敬遠されるもよう。なので、大人気ゲームマイクラの力を借りて、面白くAI、特に機械学習を学んでもらおうと思いました。実際マイクラを使った教育というのは全国各地で行われていて、学生が能動的に学ぼうとする姿が見られています。

開発したツールでは、マイクラでプログラミングが実装できる(以下メイクコード)ので機械学習をしている様子を見ることができるのと、RPG風にNPCに話しかけることで機械学習の知識を教えてくれるようにしています。

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ツール内での出発点とAI研究所で機械学習について説明を聞くシーン
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AI研究所の中で機械学習を説明するシーン

作った結果、自分で思うことはちょいクソゲーを作ってしまったなぁですね。マイクラを使うならもっと面白い方法があったのでは?と思いました。マイクラの良さが活かしきれてない・・・。最大の反省点です。どんな感じのゲームなのかは実際プレイしてみてください。研究データは河野先生に引き継いでいるので、河野先生に言えばできるかも。

まあ外側がよろしくない出来になってしまったのは仕方がないとも言えます。卒研に充てることができる時間の大部分は機械学習のプログラミングに使ったので。元々Scratchというブロックプログラミングエディターのサイトで公開されていたコードを参考に、マイクラ内でも機械学習が体験できるようにしようとしたのですが、これが相当難しかった。まず参考にしたプログラムの解読、メイクコードでどう置き換えるか、それが終わればマイクラ内でちゃんと動くか確認するのですけど、どこの段階でも、わからないことやエラーがたくさんあってすごく時間がかかりました。

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機械学習を体験するシーン

そんなこんなで何とか完成し、卒論提出ギリギリで同じゼミの先輩である野元さんに体験プレイしてもらい、改善点がボロボロ出てきて直せる所は直し(直せない所は今後の改善点ということにして諦め)、提出、発表会に挑みました。

発表会で1番大変だったのは、マイクラをほかの教授に説明することでした。私としてはずっと馴染みのあるゲームだったので、マイクラとは?の説明を考えるとき、「マイクラはマイクラじゃぁぁん」で思考停止したので苦労しました。結局、発表ではマイクラのゲーム性や面白さは伝わっていなかったそうです。ごめんなさい。

発表会では教育系ということもあり、城下先生の教員賞を頂きました。面白いから後輩に受け継いだらとも言っていただき、そんな価値があるのかーと思うと嬉しかったです。後輩がやってくれるなら、早くこのゲームをよりよいものに変えてくれとも思うし、恥ずかしいから誰も見ないでほしいとも思うし・・・。でも研究は自分で考えたことややりたいことをやって欲しいな。

少し変わって、就活していた時の話。ゼミの勉強が楽しいとか卒業研究はマイクラとAI教育を組み合わせて何かしたいとか最終面接で話すと、反応は人それぞれ。場合によっては、友達ともっと遊んだら、と言われたことも。それがすごく悔しくて、ゼミで有意義な時間を過ごして絶対卒論このテーマで完成させてやるって決めて、ここまで来たのでそういう意味でもやりきった感があります。いろいろと言われたこともあるけど、やりたいことやりなってあの時の自分に言いたいです。

今回、卒論について裏話も交えつつ書かせてもらいました。無事卒業できましたので、こちらで私のブログ投稿は最後になります。何人かの方が読んでくださっているそうで、書きがいがありました。ありがとうございました。

また私の大学生活を支えてくださいました指導教員の河野先生、先輩の野元さん、友人やサークルの仲間、アルバイトでご一緒したITステーションの方々、おかげで味わい深い大学生活でした。厚く御礼申し上げます。

それでは皆様、良い社安ライフを。