日本リスクマネジメント学会 後藤茂之報告 「企業経営が直面する3大脅威」

亀井ゼミ 延東晃

2021年3月26日、社会安全学部に本部のある日本リスクマネジメント学会の第45回全国大会が関西大学東京センターとZoomによるオンラインとのハイブリッドで開催されました。

https://jarms.jp/info/2021-03-26/

◆後藤茂之報告 「企業経営が直面する3大脅威」の様子がYoutubeで公開されています。
https://youtu.be/PAQmS803p7s

 本報告は、冒頭において企業を取巻くリスクが時間・時代とともに変化することを述べています。そして、近年、特に注目されつつある、サイバー攻撃リスク、気候変動リスク、パンデミックの3大脅威・リスクに共通する特徴を下記3点し、それぞれの詳細をご報告されています。
1.不確実性が高い
2.時間軸が長期間に及ぶ
3.システミック要素の拡大(ハード・ソフト両面での経営管理の必要性)
 
最後に、上記への対応策として、下記3点の視点で経営管理(ERM : Enterprise risk management) を更に強化する必要性を論じています。
1.マインドセットの変更 (リスク挑戦 から 不確実性への挑戦 へ)
2.バックキャスティング(将来重要となる要因に着目し、その要因を基に想像した世界から現時点までをシュミレーションする考え方)によるガバナンス・戦略見直し
3.動態的リスクを踏まえた企業倫理、リスクガバナンス、リスクカルチャー変革
 想定外で対応が難しいリスクを扱う現代リスクマネジメントについて、今後の研究の方向性やあり方を論じておられ、大変興味深く、勉強となったご報告でした。