2020年度専門演習発表会

執筆者 野村光希(奥村ゼミ3回生)

11月18日に専門演習発表会が行われました.ゼミに配属されてから半年間のゼミ活動の内容を各ゼミの代表者が発表します.今年はコロナ感染拡大を防止するため,3会場に別れて開催されました.

奥村ゼミでは発表者がくじ引きで決まります.3回生は12人もいるので,正直僕が選ばれるとはまったく思っていませんでした.発表者が僕に決まった瞬間,非常に驚きました.しかし,奥村ゼミでは発表者一人にすべてを任せるようなことはしません.ゼミの仲間が積極的に僕の研究に協力してくれました.そのお陰様で自分の研究が大きく前進しました.また,僕が発表者に決まってから専門演習発表会の日までの1ヶ月あまり,非常に充実した日々を過ごすことができました.協力してくれたみんなに感謝の気持ちを伝えたいです.そして,自分が大きく成長する機会にもなりました.

僕の発表タイトルは,「自然災害による犠牲者数の推移と防災・減災対策の効果〜風水害,雪害の比較〜」でした.災害となると,おそらく地震や津波を皆さんは思い浮かべると思います.しかし,風水害や雪害は,多くの場合,1回の災害で亡くなる人の数が1000人を越えるような巨大災害にはなりませんが,毎年人的被害を出しており防災上大きな課題です.自然災害による死者数は直近50年で約70%減少しています(阪神・淡路大震災と東日本大震災を除く).今回の発表では,この風水害と雪害が自然災害による死者数の減少にどのように寄与しているのかについて紹介しました.

写真5

発表している僕.写っていませんが,たくさんの先生や同級生が会場にいて,緊張しました.

今振り返れば,慣れない研究漬けの毎日でしたが,非常に貴重な経験になりました.多くの人を前に発表するのは久しぶりで,聞いてる人に分かりやすく伝えることの難しさを新ためて実感しました.また,城下先生から「ハドンマトリックス」についてご質問をいただきました.自分の研究を見直すのに,他のゼミの先生のご意見は非常に貴重だということにも気づきました.また,他のゼミの発表もたくさん聞くことができました.多様な分野の知見はどれも好奇心を掻き立てられるものばかりで,今後の研究に生かしていきたいです.

今回の専門演習発表会を通じて得たものの中で何よりも嬉しかったのは,ゼミのみんなと話す機会が増えたこと,そして,ゼミの先輩たち,同期の仲間たちと仲良くなれたことです.今後もゼミ活動を楽しく,熱心に取り組むことによって,残りの大学生活を充実したものにしていきたいと思います.