安全ってリスク0のこと?

こんにちは、書記担当長井です。引き続き今週も「安全と私」というテーマについてお届けしたいと思います。堅苦しい書き方かつ持論を大展開していますがよかったら最後までお付き合いください。

自分にとっての安全とは「社会が許容できるリスクの上に成り立つ概念」です。

皆さんは「安全」と聞いたときにどのようなイメージを持つでしょうか?人によってまちまちだと思うのですが恐らく大多数の人は「危険性がないこと」や「管理が完璧になされている状態」といったリスク0のことをイメージしやすいような気がします。

しかし自分たちの身の回りにある安全と名の付くような事象や機関を観察してみると意外とそうでもないことが分かります。例えば自分たちに必要不可欠な食の文化に携わっている機関に食品「安全」委員会がありますが、食品安全委員会が農薬の安全評価をする際はまず動物実験による生物への無毒性量を評価し、その後万全を期した安全係数をかけることによって最終評価とします。ここでわかるのが食品安全委員会はあくまで「人」や「社会」への不利益や害が起こらない範囲での評価をしているのであって、農薬自体のリスクが0になる範囲での評価はしていないということです。

こうした例を聞いてみると安全へのイメージが少し変わったのではないでしょうか。またリスク0の安全はこの世に存在するのでしょうか?

このブログに目を通してくださった皆さんに「安全」とは何かをもう一度考えていただけたら嬉しいと思い問題提起させてもらいました。引き続きブログはアップされますので是非他のゼミ生の「安全観」を見て頂いた上で考えて貰えたら嬉しいです。

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次は野上君です。