2019年度専門演習発表会

執筆者 奥村ゼミ3回生 西田早恵

11月6日、専門演習発表会が行われました。これは、卒業研究遂行にあたって必要な力を身につけるために、それまで実施してきたゼミ活動の成果や今後のゼミ活動について、2会場に別れて各ゼミの代表学生が発表するイベントです。

奥村ゼミでは直前まで誰が発表するかを決めておらず、それまで自分が発表するつもりで全員が自分の研究に取り組みます。そして数週間前に発表者をくじ引きで決めます。今年は私が選ばれました。発表者が決まるとゼミ生全員で協力して発表者の研究をブラッシュアップします。

私の研究テーマは「大阪府北部地震における家具転倒とその後の対応に関する研究」です。阪神・淡路大震災以降、家具固定率は年々上昇していますが、大阪府北部地震では、家具転倒・屋内落下物により3名が犠牲になりました。こうした状況を踏まえて、私は大阪府北部地震における家具の転倒状況、その後の対応などについて調査を行おうと考えました。専門演習発表会に向けて、過去の災害事例を調査するとともに、大阪府北部地震の3名という犠牲が多いのか少ないのかについて考察してきたので、その成果を発表しました。

写真1

発表スライドの一部


発表会で私のいた会場では11のゼミの発表がありました。ゼミ内だけで活動をしていると限られた分野の知見しか得ることができませんが、発表会に参加することで他のゼミの知見・経験を共有することができてとてもいい機会になりました。特に印象に残ったのは、川口ゼミの発表で「エスカレーターの片側歩行がホーム混雑に及ぼす影響」でした。時間帯によって歩行率に差がみられるという調査結果は、日常的に利用するエスカレーターに関する知見とうことで大変に勉強になりました。また、私の発表に関しては越山先生から「大阪府北部地震の人的被害予測の計算が、結果に粗が出ている可能性があるので計算方法を検討し直した方がいい」というご指摘を受けました。都市防災を専門に研究されている先生からのご指摘ということで、もう一度自分が用いた方法や仮定を精査することにしました。

写真1


発表会後の打ち上げ

発表までに私の研究を進めるに当たって、奥村先生、ゼミ生のみんながサポートしてくれました。忙しい中、協力してくれた皆さんにはとても感謝しています。今後も自身の卒業研究をより良いものにしていくために頑張ります。