土地区画整理事業の成功例 〜「風の家」から学んだこと〜

執筆者 奥村ゼミ3回生 川﨑雄太

7月14日、15日に奥村ゼミ3回生4名は、子ども新聞プロジェクトというものに参加させていただき、神戸と熊本を訪れました。

(学生と子ども記者、朝日新聞社職員、日本赤十字社職員との集合写真)

このブログでは、特に印象に残った神戸のJR六甲道駅の近くにある「風の家」でのお話について書こうと思います。

ここでは佐藤厚子さんから阪神・淡路大震災当時の経験や「風の家」という公園の成り立ちについて、お話を聞かせてもらいました。

(神戸市灘区の「風の家」にて佐藤さんのお話)

公園の利用者の年齢層は子供からお年寄りまでととても幅広くなっているのが特徴的でした。

この公園は、8,000㎡の広さがあり、遊具は最低限しかありません。しかし、多くの人が楽しめるようにするための工夫がありました。その例として、10種類以上の果物の栽培があります。それぞれ実がなる季節が異なるため、四季折々の果実が楽しめるようになっています。

楽しませるためのものだけでなく、緊急時の備えもしっかりとしていました。

公園内には池やビオトープがあり、六甲山の地下水をくみ上げていて、緊急時の飲料としても使用可能であったり、公園内の椅子を非常用のトイレやかまどとして利用したりすることも可能となっています。

(「風の家」の六甲の水の池とビオトープ)

この地域は、震災により67%が全壊あるいは焼失したそうです。地域の復興では、住民が中心となって、多くの人々が来てくれるような公園づくりが目指されました。そのような公園を作るために、「何が公園に必要か」ではなく、「何が無くても良いか」という作り過ぎないことを意識されたそうです。

災害時に利用されるための公園になるためには、普段から行きたいと思われるような公園である必要があり、各地にそのような施設が少しずつでも増えていかないといけないと思いました。