高校生を対象に講義を実施しました

執筆担当:広瀬 一(小澤ゼミ)

10月28日のオープンキャンパスにおいて、小澤ゼミは実験を通して安全対策の仕組みを実感してもらう講義を実施しました。

小澤先生による過去の事故事例とメカニズムの講義ののち、各テーブルに分かれて大気圧を用いてアルミ缶をつぶす実験を行いました。

蒸気で中を満たしたアルミ缶を水につけると、中の蒸気が一瞬で凝縮し、大気の力でアルミ缶がつぶれます。高校生の皆さんはその迫力に驚いていましたが、実際に自分でやってみることで、普段は認識できない大気圧の強さを実感することができました。

最後にラップフィルムを用いて、安全に圧力を逃がすための安全機構であるラプチャーディスク(破裂板)の仕組みを説明しました。缶に対して強度の低いラップは圧力が高まると破れることで、缶がつぶれるのを防ぎます。実際のタンクなどの設備にもこのような弱い部分を作ることで圧力上昇の結果、全体が大きく損傷することを防ぐ装置が付いています。

日常的には触れることのない事故や安全装置のメカニズムについて、実験を通じて身近に感じてもらえる機会になったのではないかと思います。

(※実験はマネしないでください)