日本リスクマネジメント学会 上田和勇理事長講演

2021年3月26日、関西大学社会安全学部に本部がある日本リスクマネジメント学会の第45回全国大会が関西大学東京センターとZoomによるオンラインとのハイブリッドで開催されました。https://jarms.jp/info/2021-03-26/

上田和勇 理事長 講演 「リスク最小化から最適化へ、そしてレジリエンスと幸福経営を実現するリスクマネジメントを目指して」(末尾で気仙沼オイカワデニム・及川洋社長コメント付き)の様子がyoutubeで動画公開されています。https://youtu.be/itxuMit2j7w

本ご講演は、44年の長きにわたり、リスクマネジメント研究の発展にご尽力されてこられた上田和勇先生が、ご自身の研究を振り返られ、その内容を概観し、ご研究の集大成である幸福感を醸成するリスクマネジメントに関しても概説されています。
まず冒頭で、ご自身の研究に影響を強く与えた人物・理論(角倉素庵、渋沢栄一、ドラッカー、稲森和夫、他)を整理されています。そして、企業リスクの時代による変化に伴うご研究と教育の変遷を振り返っています。
 その後、リスクマネジメント・プロセスに沿って、上田先生が特に重視された事項を具体的な事例を踏まえて概説しています(「状況の分析」、「リスクの発見と評価」、「リスク対応」)。
 最終部において、上田先生は企業成長と人のモチベーション・幸福感のバランス化を目指すリスクマネジメントの必要性を改めて述べられました。
 リスクマネジメント研究における上田先生の学術的貢献の多大さが分かるだけでなく、リスクマネジメント研究のキーとなる理論、人物、考え方、変遷などを一挙にレビューすることも出来き、大変勉強になる内容です。
上田先生がご講演の最後に述べられたご自身の句「十余年 風雨に耐えて シクラメン」、研究者として乗越えてこられた数多くの苦難も感じられ、心を打つものがありました。