ALSP

ALSP(Accounting Linkage Special Program:エー・エル・エス・ピー)

ALSP(会計連携特別プログラム)

alsp (4年次生 / 丸山 裕蔵)

会計学の理論を深く理解できたことが3年次での早期合格につながりました。

 高校3年生のとき、学部案内のパンフレットで公認会計士の存在を知り「かっこいい」と思ったことが資格取得をめざしたきっかけです。高校卒業前に簿記の独学を始め、日商簿記検定2級に合格できる実力がつけば公認会計士をめざそうと決めました。簿記の学習を進め、2級を取得した1年次生の11月ごろ、正式に受験を決心しました。そこで受験予備校での勉強と並行し、2年次の秋から本格的にALSPプログラムに参加しました。
 ALSPプログラムでは、会計専門職大学院の先生から実務に直結する講義を受け、ゼミ形式のワークショップで会計理論の背景を学んで理解を深めることができます。ワークショップでは発言の機会が与えられるため、明確に説明できるようにアプトプットを意識した学習を行うようになり、同じ志の仲間とディスカッションできる環境も成長につながりました。公認会計士試験の問題では、複雑な全体像を理解する応用力も問われます。自分なりに納得するまで考え、そうした難問に対応できる力が身に付いたのも、知識を暗記で終わらせずに考え方の本質まで学べたALSPプログラムのおかげだと思います。

4年次生 丸山 裕蔵

(2022年度)
ALSPでの経験と公認会計士試験合格までの道のり
1年次2年次3年次
秋に日商簿記検定2級を取得できたことに自信を得て、エクステンション・リードセンターを受講。12月から公認会計士試験に向けた対策をスタートしました。秋から本格的にALSPプログラムに参加しました。エクステンション・リードセンターの講座修了後に受験予備校にも編入し、講義や答案練習(テスト)に加え、毎日平均7時間の自習に励みました。8月の記述試験を経て、3年次で公認会計士の試験に合格! 合格発表後ほどなく大手監査法人への就職も決まりました。4年次からは学生非常勤という形で週3日勤務し、実務経験を積んでいます。

alsp (4年次生 / 山田 航平)

早期合格を掴めたのはALSPでの学びと仲間のおかげ。

 エクステンション・リードセンターを活用して、1年次生で日商簿記3級、2級に合格。その時に、さらに高い壁に挑戦してみたいと思い、公認会計士をめざすようになりました。公認会計士の試験に向け、本格的にALSPプログラムに参加したのは2年次の秋からです。ALSPプログラムでは、会計の知識を歴史や背景からしっかり学ぶことができます。“なぜこの基準が法律で定められているのか”ということを根本から知ることで、知識を生かして自分で考える力が付き、効率的に試験対策を進めることができました。知識を活用する力というのは、公認会計士として社会に出た時に必ず必要とされるものです。そうした側面から考えても、ALSPプログラムでの学びは非常に意義の高い時間でした。
 また、同じ志の仲間と出会えることも、ALSPプログラムの魅力だと感じています。大学受験と同じく、公認会計士に向けた勉強も団体戦です。思うように成績が伸びず、心が折れそうな時に励まし合える仲間がいることは、合格に向けてとても大きな力となります。
 私が3年次で合格することができたのは、ALSPプログラムの学びと仲間のおかげです。

4年次生 山田 航平

(2021年度)
ALSPでの経験と公認会計士試験合格までの道のり
1年次2年次3年次
日商簿記検定3級取得後、2級を取得するために、エクステンション・リードセンターを活用。公認会計士に合格するという、大きな目標を見つけることができました!A L S Pプログラムに本格的に参加。また、エクステンション・リードセンターを通じて予備校にも入学し、資格取得に向けて毎日勉強に励みました。3年次で公認会計士の試験に無事合格!早期に資格を取得できたことで、四大監査法人の1つへ早々に就職が決まりました。合格後はALSPでより実務に近い内容を学び、即戦力として活躍できるように頑張っています。

alsp (4年次生 / 吉岡 佑真)

仲間と励まし合いながら効率よく学び、早期合格を実現!

 公認会計士試験の受験を志したのは、新入生歓迎行事で合格者の方の講演を聞いた時でした。税理業務や監査、コンサルティングなど、幅広い仕事に会計の専門家として携わることができると知り、魅力的に感じたからです。
 まずは1年次でエクステンション・リードセンターを活用して、簿記検定の3級と2級を取得。そして、秋からは公認会計士試験に向けた本格的な勉強を始め、2年次の秋からALSPプログラムに参加しました。ALSPプログラムでは、ワークショップなどを通して会計理論の背景や本質をしっかりと学べます。試験を攻略するテクニックではなく深く理解することができるので、知識を活用する力が身に付きます。その結果、試験対策をより効果的に進めることができました。また、プログラムで取得した単位は卒業所要単位に含まれるため、必要な学習を無駄なく行えることも魅力の一つです。
 そしてALSPプログラムの仲間も、私にとって大きな存在でした。3年次で合格することができたのは、お互いに励まし合い、モチベーションを高め合いながら勉強できたおかげです。

4年次生 吉岡 佑真

(2020年度)
ALSPでの経験と公認会計士試験合格までの道のり
1年次2年次3年次
公認会計士の仕事に魅力を感じ、勉強をスタート。ALSP科目を受講したり、エクステンション・リードセンターを活用し、日商簿記検定3級、2級を取得しました!ALSP科目を受講しつつ、公認会計士試験合格をめざす人だけが使用できる自習室で、毎日勉強に励みました。6月には日商簿記検定1級に合格、商学部主催の簿記コンテストでは1位を獲得しました!ゼミ形式のワークショップで同じ目標を持った仲間と切磋琢磨し合えたことで、3年次での早期合格をつかむことができました!合格後は監査法人で学生非常勤として働いています。

公認会計士試験の資格合格と、ビジネススキルの修得をフルサポート。

 会計連携特別プログラム、ALSP(Accounting Linkage  Special Program)は、公認会計士の資格取得に向けて効果的なカリキュラムを提供することをめざしたプログラムです。
 プログラムは1年次の秋学期から始まり、簿記や会計に関する知識の有無を問わず、公認会計士試験合格のためのノウハウをもつ専任教員や外部講師による演習形式の講義を通して、より専門的な知識を習得することが可能になります。
 講義は定員制で実施され、ゼミ形式のワークショップ科目など試験に向けて集中できる学習環境を整備しています。また、講義時間以外にも多くの学習時間を確保できるように、卒業所要単位を満たすことができる26科目52単位をALSPにおいて配当しています。
 商学部では、経営や経済など幅広い教養を備えた総合的なビジネスセンスを身につけ、高度な企業経営を支援する公認会計士の育成をめざします。

会計連携特別プログラム(ALSP)の概要

 ALSPは、第8類に属する「会計連携特別プログラム(ALSP)」と第5類に属する「会計連携特別プログラム(ALSP)関連科目」より構成されます。商学部では、日商簿記1級取得者、公認会計士といった会計プロフェッションを目指す学生への支援を行っています。ALSPは、会計プロフェッションの養成をより効果的に進め、関西大学全体として会計プロフェッションをより多く輩出することを目標とするものです。関西大学がその基本理念として「学の実化」を標榜していることに照らしてみても、ALSPの設置による会計教育の推進は、その理念に適った教育課程となるものと考えられます。

会計連携特別プログラム(ALSP)関連科目

 少人数の演習形式で、公認会計士になるために必要な実務知識や理論、高度な専門知識に加えて、公認会計士試験受験にむけての具体的対策を短期間で体系的・効率的に身につけることを目的としています。なお、このプログラム科目は、所属専修等に関係なく自由に履修することができます。第8類会計連携特別プログラム(ALSP)に参加する場合は、履修することを推奨します。
 履修に関する留意事項は次のとおりです。

  • ア.科目によっては、簿記などの基礎的な知識を前提とすることがあるため、履修条件として一定の資格が必要な場合があります。
  • イ.いずれの科目についても一定の定員を設けています。履修にあたっては、履修を希望する前学期の所定の期間に申し込む必要があります。

 ALSPに関連する科目(第5類、第8類科目)の一覧(履修モデル)は、図表1の通りです。

図表1 科目一覧(履修モデル)
配当年次  
1年次[春] [第8類] 会計学演習(有資格者のみ)
     
1年次[秋] [第5類] 上級簿記演習Ⅰ
財務諸表論演習Ⅰ
[第8類] 市場と会計
会計学演習
     
2年次[春] [第5類] 上級簿記演習Ⅱ
原価計算論演習Ⅰ
  企業法演習Ⅰ
  財務諸表論演習Ⅱ
2年次[秋] [第5類] 上級簿記演習Ⅲ
原価計算論演習Ⅱ
企業法演習Ⅱ
[第8類] ワークショップⅠ
     
3年次[春] [第5類] 上級簿記演習Ⅳ
原価計算論演習Ⅲ
監査論演習Ⅰ
企業法演習Ⅲ
[第8類] 管理会計論演習
ワークショップⅡ
3年次[秋] [第5類] 原価計算論演習Ⅳ
監査論演習Ⅱ
企業法演習Ⅳ
[第8類] 財務会計論演習
会計監査論演習
ワークショップⅢ
     
4年次[春] [第8類] ワークショップIV
4年次[秋] [第8類] ワークショップV

1. 卒業所要単位数

 ALSPが指向する教育では、講義時間以外にも多くの追加的な学習時間を必要とするため、そのプログラム内容から考えて演習・専門演習・卒業研究・研究論文(以下、単にゼミと呼ぶ)を並行履修することができません。このためゼミを履修しなくとも、ALSP履修学生が卒業できる環境を整えるため、ALSPにおいては26科目52単位を配当し(図表1参照)、第5類(ALSP関連科目)の科目は14単位まで、第8類(ALSP科目)の科目は14単位まで、卒業所要単位へ算入できるものとします。

2. 配当科目

 ALSPで提供する科目は、図表1の通り、26科目であるが、それらを公認会計士としての資格能力の観点から分類すると、3種類の科目に分類されます。

(a) 計算科目(計9科目18単位)
  • (1年次春学期)「会計学演習」(有資格者のみ)
  • (1年次秋学期)「上級簿記演習Ⅰ」「会計学演習」(有資格者以外)
  • (2年次春学期)「上級簿記演習Ⅱ」「原価計算論演習Ⅰ」
  • (2年次秋学期)「上級簿記演習Ⅲ」「原価計算論演習Ⅱ」
  • (3年次春学期)「上級簿記演習Ⅳ」「上級原価計算論Ⅲ」
  • (3年次秋学期)「上級原価計算論Ⅳ」
(b) 理論科目(計12科目24単位)
  • (1年次秋学期)「市場と会計」「財務諸表論演習Ⅰ」
  • (2年次春学期)「財務諸表論演習Ⅱ」「企業法演習Ⅰ」
  • (2年次秋学期)「企業法演習Ⅱ」
  • (3年次春学期)「監査論演習Ⅰ」「企業法演習Ⅲ」「管理会計論演習」
  • (3年次秋学期)「監査論演習Ⅱ」「企業法演習Ⅳ」「財務会計論演習」「会計監査論演習」
(c) ワークショップ科目(計5科目10単位)
  • (2年次秋学期)「ワークショップⅠ」
  • (3年次春学期)「ワークショップⅡ」
  • (3年次秋学期)「ワークショップⅢ」
  • (4年次春学期)「ワークショップIV」
  • (4年次秋学期)「ワークショップV」

3. 卒業論文

卒業論文の作成は行いません。

4. 定員

 まず、上記科目のうち(a) 計算科目、(b) 理論科目の各科目については、定員45名の許可制科目とします。
 次に、(c)ワークショップ科目は、公認会計士等の会計プロフェッションに要請されるスキルや思考力を身に付けることを目的としており、それゆえ、少人数教育を徹底するため、各クラス定員15名で2クラスずつ開講します。「ワークショップⅠ」は演習に、「ワークショップⅡ」および「ワークショップⅢ」は専門演習に、「ワークショップⅣ」および「ワークショップⅤ」は卒業研究に、各々相当するゼミ形式の科目であり、いずれも会計研究科の教員が担当します。「ワークショップⅡ」と「ワークショップⅢ」、「ワークショップⅣ」と「ワークショップⅤ」はそれぞれはセット履修しなければなりません。
 なお、ワークショップ科目ならびにそれ以外のALSPの科目において定員を大幅に超える応募があった場合には、別途検討します。

5. ALSP修了要件

 第5類のALSP関連科目(16科目32単位)および第8類のALSP科目(10科目20単位)を合わせた26科目52単位の中から、下記の6科目12単位を含み、計12科目24単位を修得した場合にALSPを修了したものと認定し、「ALSP修了証」を授与します。

【ALSP修了のための必修科目】計6科目12単位
ALSP関連科目 上級簿記演習Ⅰ、上級簿記演習Ⅱ、上級簿記演習Ⅲ、上級簿記演習Ⅳ
ALSP科目 ワークショップⅡ、ワークショップⅢ
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