2022年4月、商学研究科高度専門職養成コースに、タックス&アカウンティング・ストラテジー・プログラム(TASプログラム)が導入される。このプログラムは、税務および会計に関する高度専門職業人の養成を目的とし、税理士や企業の税務・財務部門での活躍を目指す者などを対象とする。税は企業にとってのコストであり、企業の意思決定に影響を与えるため、企業経営には将来を見据えた税務・会計の戦略的な視点が求められる。TASプログラム科目の学修を通じて、税務・会計業務を適切に行い得る高度な専門知識と応用能力を習得する。
1年次は、ベーシック科目やメソッド科目とともに、プログラム科目である租税法研究・租税論研究・会計制度論研究を中心に学修する。税理士試験科目のうち、税法科目の免除を希望する場合は租税法研究または租税論研究の講義および演習を学修し、会計学科目の免除を希望する場合は会計制度論研究の講義を学修する必要がある。さらに実務家教員科目である現代ファイナンス・会計研究を学修することにより、実践的な知識とビジネス感覚を習得する。
2年次では、それぞれの指導教員の課題研究指導を受け、課題研究論文(字数40,000字以上)を提出する。ただし、税理士試験科目免除の認定は国税審議会の判断によるため、学位(修士)を取得しても科目免除が認定されるとは限らない。
なお、税理士試験の税法科目の免除を希望する場合は、入学試験において、専門科目に加えて「税制論」を受験する必要がある。詳細は学生募集要項を確認すること。