わたしたちが学ぶ《語学堂》―外国語大学に付属する留学生のための朝鮮語学校―には、1級から6級までのクラスがあります。2月末にレベルテストが行われ、その結果に応じて自分の実力にあった授業を受けるようになっています。
春学期は3月に始まり5月中旬まで続きます。毎日午前9時から午後1時まで授業があり、文法・会話練習・文章読解・文章作成・リスニングをバランスよく学習します。授業はすべて朝鮮語で行われますが、クラスは14~15人ほどの少人数で質問がしやすく、先生方も丁寧に教えてくださるので、しっかりと理解して学んだことを身につけられます。試験は筆記とスピーキングがあり、中間と期末の計2回行われます。この試験に合格すれば、夏学期(6月~8月中旬)には1つ上のクラスに進級できます。
語学堂の授業とは別に、専攻言語である英語の授業も受けています。生活言語でもある朝鮮語を集中して学ばなければならない春学期(3月~6月末)は6単位ですが、ISS(International Summer Session)(7月中旬~8月中旬)の受講を経て、秋学期(9月~12月末)は12単位と倍に増えます。
英語のクラスはいきなり学部授業を受講するためレベルが高く、朝鮮語の勉強との両立が大変な時もありますが、韓国の学生と学ぶことができるためとても有意義な時間を過ごしています。
大学周辺はいわゆる学生街で、飲食店、スーパーやコンビニエンスストアが並んでいます。韓国料理店はもちろん、ファストフードや日本料理店もあります。また、韓国の学生は勉強をするときにカフェやコーヒーショップをよく利用するので、大学前だけでも結構な数が店を構えています。
大学から最寄りの駅までは徒歩で10分程です。バス停も近くにあるので、都市部への交通アクセスが良く、移動で困ることはありません。また、夜になっても街灯が点くので割と明るく、治安はよいです。
私たちの寄宿舎は大学の敷地内にあり、教室までも近いため、比較的ゆっくり朝を過ごせます。コロナの影響で、春学期の語学堂の授業はオンラインと対面で行われました。コロナの規制も緩和されて、夏学期からはすべて対面で行われています。授業の後はクラスメイトと学食で昼食をとることが多いです。一食350円以内と安いうえ、美味しく量も十分あるため、学食は常に学生で賑わっている印象です。午後からは英語の授業が無ければ、クラスメイトとそのままお話をしたり、大学の周辺を散策したり、寄宿舎に戻って休んだりしています。
韓国に来て4カ月が経ちましたが、留学生活にも慣れ、充実した毎日を過ごしています。朝鮮語での授業についていけるのかという不安もありましたが、語学堂で出会った外国人の友達とも協力し合いながら、日々上達しているのを実感しています。
語学堂に在籍する学生は国籍も年齢も様々ですが、「朝鮮語を上達させたい」という共通の目標を持っているので、みんなが仲良く、朝鮮語を習得するのにとても恵まれた環境です。韓国の文化は勿論ですが、多国籍の学生と交流を持つことで、韓国にいながら同時に世界各国のことも学べる貴重な経験をしています。留学生活も残り6か月となりましたが、勉学に励むとともに、交友の輪をさらに広げ、一つでも多くのことを身につけ、さらに充実したものにしたいと思います。