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先輩からのメッセージ バックナンバー

中国 北京外国語大学

自分の学習状況

 関西大学では中級クラスに所属し、北京外国語大学では3年生のクラスで授業を受けています。文法、作文、会話、それに中国語概論が必修科目です。会話のクラスでは、中国の国民的ドラマを通して実践会話を練習しています。さらに選択科目として、中国文化体験や中国語言語文化のほか、使用頻度の高い慣用句を学ぶ授業などがあります。
 私は高校1年生の時に中国語を学び始めたので、学習歴は5年目になりますが、生活する上でまだまだ語学力が不足していると痛感しています。周りの留学生、日本語を学んでいる中国人学生のレベルの高さに刺激を受けながら、卒業までにHSK6級、中国語検定1級に合格できるように日々精進しています。
 北京では学生日中交流の活動も盛んに行われているので、積極的に参加するようにしています。また、経済発展が進む中でさまざまな社会問題が残る中国の現状を知るために、孤児院を訪問して子ども達と交流したり勉強を教えたりする学生ボランティアの幹部として活動しています。

授業の様子

 私たちのクラスは本科生の3年生と一緒に授業を受けているため日本人が多く、日本人が16人、韓国人が7人います。関西大学生は最初のクラス分けテストで5クラスに分かれますが、クラスによって国際色が異なります。先生方はとても熱心でおもしろく、1つのことについて10も20も教えてくれるので、新鮮で、学ぶことが楽しいです。
 毎日の授業の数は日によって異なり、一コマ50分の授業が1日に2~8コマあります。必修授業は8時から15時まで、選択授業は15時から20時までとなっています。授業は主にパワーポイントを使ったもので、選択授業は内容も豊富でおもしろいです。民俗课(中国の伝統風俗を学ぶ授業)では中国の伝統的な切り紙をしたり、茶館(中国の伝統的な飲食店、中国茶や伝統的な軽食を供する。演芸などの演し物があるところもある)に行って中国の文化を体験しました。

学習環境としての大学の様子

 北京外国語大学は中国トップの外国語大学で、留学生が多く国際色豊かです。主にマレーシア、日本、韓国、パキスタン、タイなどアジアからの留学生が多く、キャンパス内ではさまざまな言語が飛び交っています。どの校舎も新しくてきれいで、特に6階建ての図書館は大学の自慢です。そこでは、多くの学生が朝から晩まで自習しています。図書館の前には緑豊かで美しい庭があり、夜涼しくなると池のほとりのベンチで勉強したりおしゃべりしている人達で賑わいます。また、私たちが暮らす国交楼は17階建ての学内で1番新しい寮で、各部屋にシャワー、トイレ、広いテーブルなどが付いており、個人の空間がしっかり守られているので、部屋でも集中して勉強することができます。

当地で学び始めて感じた、驚き・感動など

 北京ではデジタル化が進んでいて、現金を使う機会がほとんどありません。スーパーでも小さな露店でも、地下鉄に乗るときも全て 支付宝 ジーフーバウ (オンライン決裁サービス。日本では「アリペイ」として知られる)か 微信 ウェイシン (決裁サービス付アプリ。日本では「ウィーチャット」として知られる)というスマホアプリで支払います。友達と割り勘する時も、スマホ決済。細かなお釣りが出ず、大変便利です。
  外卖 ウァイマイ (デリバリーを頼むアプリ)を使えば、飲み物からどんな食べ物でも好きな時に好きな場所に配達してもらえ、スーパーの買い物の代行さえもしてくれるため、寒くて外に出たくないときや、突然ある物を食べたくなったときにとても便利です。また 淘宝 タウバウ というネット通販サービス専用のアプリは何から何までお手軽な値段で、注文してから 快递 クァイティー (超速配達)で2日ほどで届きます。
 北京では空気汚染対策にも力を入れており、レンタル自転車や公共交通機関など1元~5元で利用することができます。これらは中国の生活革命といわれています。デジタル化が進んでいる北京での留学生活はとても快適です。