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先輩からのメッセージ バックナンバー

キルギス 中央アジア・アメリカ大学

授業の様子

 中央アジア・アメリカ大学では、他の大学と異なり、英語を外国語として学ぶ授業はなく、基本的に大学の英語で開講されている学部授業を現地の学生と一緒に受けます。とれる科目は、社会学、人類学、国際比較政治学、ジャーナリズムなど複数の学部に渡ります。どの授業も最大20人ほどの少人数で構成されています。一つの授業はlectureと seminarの2つのセクションに分かれており、lectureで学んだ内容をseminarでディスカッションするので、同一科目を週に2回受けることになります。授業では、基本的にどの授業も予習として10ページ以上のリーディングが課され、授業によってはグループワークもあるので、実際に授業で使う英語を体験しながら学んでいます。他方、副専攻言語であるロシア語の授業は週4回あり、英語混じりのロシア語で授業を受けます。

学習環境としての大学の様子

 大学内には教室外のいたるところに机と椅子やソファーがあり、どこでも自由に座って課題をしたり、友達と話したりできます。夜7時以降には定期的に大学から寮まで送迎のバンが無料で出ているので、遅くまで残って勉強する学生もいます。学生同士はロシア語で話すことが多いですが、誰もが基本的に英語を話せるので、互いの会話には困らないと思います。何ヶ国語も話せる人が多いので、自分も頑張ろうと日々励まされます。寮には共同キッチンと共同洗濯機に加えて、PCルームもあります。キッチンとPCは24時間いつでも利用できます。1部屋におよそ3〜4人が住んでおり、シャワールームは部屋ごとに一つ備わります。

学習環境としての街の様子

 バザールなど、キルギスの人ばかりが交わる場ではキルギス語で話すことが多いですが、特にロシア人、タジク人、カザフ人、ウズベク人、トルコ人、アフガン人など、中央アジアからの移民が多いビシュケク内の街中では共通言語であるロシア語が飛び交っています。ビシュケク内にいるキルギスの人は基本的にロシア語を話すので、現地の人との会話を通じて実用的なロシア語が学べます。訛りもほとんどなく、比較的聞き取りやすいため、ロシア語を学ぶのにはもってこいの環境です。ただ、市内では英語がほぼ通じず、はじめのうちは、食料を買うのにも苦労しましたが、今は必要最低限の会話はロシア語でできるようになりました。建物や像など、旧ソ連国では珍しくソ連時代のまま残っているものが多く、キルギスだけでなく、ソ連時代の文化も学ぶことができます。市内は比較的治安も良く、スリなどもほとんどないので、安心です。

当地で学び始めて感じた、感動・驚きなど

 私がキルギスに到着してはじめに思ったのは、キルギスの人は日本人とそっくりで、文化も共通しているところが多いということです。私はよく現地人と間違われて、キルギス語やロシア語で話しかけられ、時には翻訳してくれと頼まれることもあるほどです。食べ物についてはキルギスに到着する前とても心配していましたが、日本のものと似ているものも多く、私はすぐに慣れました。ビシュケク市内を出ると羊や牛や馬などが至る所にいるので、はじめは戸惑いましたが、イシククル湖やアラアルチャ自然公園などの観光スポットの他、人の手の及んでいない、ありのままの自然に触れることができ、とてもリラックスできる国です。