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先輩からのメッセージ

アメリカ ユタ大学

授業の様子

 ユタ大学のEnglish Language Institute(ELI)の授業は70分間×4限構成で、4つのクラスはSPEAKING、WRITING、 READING、GRAMMARに大別されます。日本の授業とは違い毎日同じ科目を受講します。結果としてほとんどの課題の期日が次の授業となるので、各授業の課題が重なると、全ての課題を終わらせるのがつらい時もあります。ELIは日本、サウジアラビア、韓国からの留学生がほとんどを占めていて、他の国の学生と比較すると日本人の英語力は文法にとても長けているのですが、話すことがとても苦手なのがすぐに感じられます。日本と似た授業もありますが、大きく異なる授業もあります。日本と一番違いが大きいと思う授業はSPEAKINGです。レベル6では、アクセントや省略を学び、音なしの映画にセリフを吹き込んだり、CMや短いフィルムを作るなどして、ネイティブに近い話し方の習得を目指します。レベル7では、様々な種類のディベートを通して意見を主張するスピーキング能力を磨きます。日本人は恥ずかしがりながらも、それを克服しようと努力しています。READINGではレベル7になると大学生がどのようにノートを取るかなど、授業の受け方や扱われる事項に対する深い考察の仕方を学びます。

学習環境としての大学の様子

 ELIがあるアネックスビルディングには、学習面で分からない事などを直接教師に質問できるスタディーホールという教室があり、放課後に誰でも行くことができます。また、同じ建物にはパソコン室もあるので、そこで課題を終わらせてから帰宅する学生も多いです。アネックスの近くにはユニオンビルディングという大きな建物があり、そこには150台ものパソコンと隣接して学習スペースが設けられています。そのスペースは食堂ともつながっており、昼食をとりながら課題やプロジェクトに取り組むことができるため、学生間の交流の場として盛んに使われています。ユニオンの裏にはキャンパスストアがあり、教科書、文房具、本など、現地での生活に必要なものを購入することができます。また、近くにある学校の図書館は、パソコンや本を利用しながら、一人で静かに学習するのに適しています。さらに、学内のいたる所にWi-Fiが利用できるスポットがありとても便利です。そのほか、学内にはアメリカ人も多数参加しているニッポンアソシエーションという団体があり、団体の活動に参加するとアメリカ人と会話をする機会がたくさん持てます。

学習環境としての街の様子

 ソルトレイクシティーは公共交通機関が発達しており、ユタ大学の学生証を持っていると無料で乗れるバスや電車が数多く走っています。これらを使うことで、多数の書物、DVD、CDを有するシティライブラリーをはじめ、スーパーマーケットやダウンタウンなど、街のあらゆる場所に簡単に行くことができるのでとても便利です。バスや電車に乗っていると現地の人が気さくに話しかけてくれることがよくあり、日々の生活の中でユタの治安の良さやユタの人々のあたたかい人柄を肌で感じることができます。また、街にはたくさんのファストフード店やカフェが立ち並んでいるため、空き時間を利用してそこで学習することも可能です。特に大学と寮の近くにあるメディカルセンター内のスターバックスは24時間営業で、Wi-Fiも使えて便利です。このようにソルトレイクは街中の学習環境もとてもよく整っており、過ごしやすい街です。

授業がある日の典型的な日程

 寮に住む僕は、7:30に起床し寮の食堂で朝食をとりELIに向かいます。ELIは8:20に始まり13:40に終わりますが3−4時限の間の休憩が短いため昼食は放課後に食べます。ユニオンビルディングで友達と昼食を食べた後に同じ建物内でボーリングをする時もあります。学生証を提示すると17時までなら1ゲームに付き$1しかかからないので日本よりも気軽に楽しめます。サッカーチームに所属している僕は週に3回くらいチームメイトやその他の韓国人、サウジアラビア人、アメリカ人の友達とサッカーをして楽しみます。夕飯は19時から20時ごろに寮の食堂で済ませて、その後に宿題や自主課題に取り組みます。宿題が多くて学習にいつも以上に集中したい時は、近くのスターバックスか寮の勉強スペースで夜遅くまで学習します。

当地で学び始めて感じた、驚き・感動など

 ユタに来て、最初に驚いた事は目の前に広がる山脈です。学校から徒歩10分程の距離に登れる山がある環境は、都会育ちの僕には信じられず、最初の2、3週間は毎日見るたびに興奮していました。また、現地の気候にも驚かされました。ユタは空気がとても乾燥していてクリームを塗らなければ肌が痒くなったりカサカサになったりする人もいるほどです。天気の変化も激しくて、朝ものすごく寒くて厚着して学校に行くと、昼間にものすごく暑くなり脱いだ服を抱える羽目になるなど、ユタの気候には苦労させられました。その他、テンプルスクエアという一帯にたくさんあるモルモン教の教会や建物の壮大さにも圧倒されました。学校での学習については、日本の学校よりも積極的な意思表示が求められることに驚かされました。具体的には、教師の言葉に常に反応しなければいけなかったり、自分の意見を積極的に述べなければいけなかったりと、学習システムや教師が学生に求める態度などの違いに驚かされました。