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先輩からのメッセージバックナンバー

中国 北京外国語大学

大学の様子

 北京外国語大学は、中国の優秀な学生が集まっている大学ということで、学生は皆とても勉強熱心です。朝7時30頃の食堂では、勉強している学生を多く見かけます。朝8時〜夜9時まで授業があってとても忙しいですが、その合間をぬって課外活動にも励んでいる学生もたくさんいます。また、外国語大学ということで私達と同じように語学を学んでいる学生も多く、相互学習パートナーを見つけて、お互いの語学力を高めているという話もよく聞きます。
 私達の所属する中文学院ではさまざまな国からの留学生が中国語などを学んでいて、とてもインターナショナルです。特に行事の際、例えば中国の文化を知る絶好の機会である“文化節”の時は、開幕式に始まり、カラオケ大会や朗読大会、最終日には閉幕式などがありました。いろんな国の学生が個人やグループで発表し、発表者も観覧者も一体となってホール全体が盛り上がり、「留学しているな」という感じを味わうことが出来ました。

関大クラスの授業。クラスは少人数編成が基本。

“文化節”の閉幕式。

普段学んでいる場所、“中文学院”。

趣味のクラス(太極拳〜中国の拳法の一つ)。

授業の様子

 私達関大生は今学期は基本的に関大クラスで授業を受けています。1コマは50分+10分の休憩+50分です(授業は連続する短いクラスを2つ合わせて1コマです)。必修科目は8コマあって、中国語(総合)が4コマ、オーラルコミュニケーションが2コマ、リスニングが1コマ、リーディングが1コマです。さらに選択科目があって、英語(レベル1と2がある)、“HSK趣味閲読”(中国語の検定の一つであるHSKというテスト対策のリーディング)、作文、“習慣用語”(よく使われる口語表現を学ぶ)、“中国概況”の中から2つ選びます。趣味のクラスも開講されており、希望者は太極拳、水墨画、民族音楽などを学ぶことが出来ます。
 授業は当然、全て中国語で行われます。最初の頃は先生のお話についていくのが精一杯でしたが、だんだんと慣れてきました。日本の授業とのレベルのギャップに悩むこともありますが、分からなければ自分の話せる範囲の中国語で質問すれば先生方は丁寧に答えてくださいます。選択授業は授業によってレベルにかなり差がありますが、自分にあったものを選べば、全然わからなくて困る、ということはないと思います。

町の様子

 大学は、たくさんの学校が集まっている地域にあります。近くにはスーパー、郵便局、銀行、飲食店、病院など何でもあって、生活するにはとても便利な場所です。また北京は大都市ということもあって、地下鉄やバスなどの交通網がとても発達しており、しかも比較的安い値段で利用することが出来ます。また、王府井や西単などの繁華街には大型ショッピングモールなどがあり、休日にはたくさんの人で賑わっています。そうかと思えば、少し郊外に足をのばしてみると、広大な農地で羊などが飼われていたり、畑があったりと日本ではなかなか見られない光景が広がっています。
 北京は、近代的な建物と歴史的な景観の地区が共存しており、そこに奥深さがあると思います。無数の高層ビルが建っている都会の中で、天安門をはじめとする歴史的価値のある建物や、“胡同”と呼ばれる昔ながらの平屋造りの住宅の並んだ路地、数々の有名な公園などをあちこちでみることが出来ます。

昔ながらの北京の様子を伝える“胡同”。あちこちにある。

ご存知、天安門。見るだけなら入場料不要。初めて見た時は、感動。

長城。登った後は達成感でいっぱい。

わたしの一日(休日)

 休日は、外出して観光や買い物をしたり、寮で勉強したりのんびりしたりすることもあります。中国人や留学生の友達と一緒に出かけることもあります。人によっては、体育館のジムやプールで運動したり、図書館に行ったりもしています。

留学先の生活について

 関西大学外国語学部に入学すると同時に留学することが決まったわけですが、当初は留学が1年後のことだなんて思えませんでした。中国語の場合、ゼロから学ぶので、1年後に留学だなんてやっていけるのだろうかともよく考えていました。私の場合、今までに一度も海外に行ったことがなかったので、初めての海外がまさかの長期留学だということが一番不安でした。しかし、いざ留学してみると、中国という場所に徐々に慣れていき、中国語の学習も日々の積み重ねに過ぎないと改めて気付きました。また、自分自身が今まで持っていた中国のイメージはやはり、何かを通して見たり聞いたりしたものに過ぎなかったということを感じました。やはり、日本にいてもわからないことは本当に多いと思います。時には理解に苦しんだり文化の違いを痛感したりすることもありますが、それ以上に深く感銘を受けることも多々あります。皆さんも、実際に来てみてより多くの人と関わることによって、自分の世界観が変わっていくのを感じてみてください。

寮の私の部屋からの夕日。お気に入りの景色のひとつ。

私たちの寮、“国交楼”(17階建て)。