第3回 山田学区防災部会に参加

執筆担当:今井 海斗(近藤ゼミ)

10月4日、
滋賀県草津市の山田まちづくりセンターで
おこな行われた第3回防災部会に、
4回生2名、3回生1名で参加してきました。

僕は山田小学校区のプロジェクトに
お邪魔するのは今回が初めてです。
先輩からは、地域の実情を知るうえで
とても勉強になることが多いと聞いていたので
楽しみでした。

会議には山田学区まちづくり協議会の
防災部会員が参加していて、
夜の19時から21時近くまで、
熱心な議論がおこなわれていました。

今回のテーマは、小型無線機を使った
災害時の情報連携策に関してです。
山田学区は広くて14の町内会があるため、
通信が途絶した場合の連携がとりずらくなります。

そこで、まちづくり協議会で
独自に小型無線機を購入したのです。

学区内のエリアごとに
使用する周波数を分けて使用するとか、
「こちら〇〇町内会です、本部、聞こえますか、どうぞ」
といった言葉遣いのルールなど、
こまかい点を確認して、最終的に
地区防災計画に落とし込む作業をおこないました。

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【会議の様子】

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【小型無線機のチャンネル分け想定図、まだ検討が続いています】


僕は、大きく2つ、
課題があるのだなと感じました。

1つ目は、マニュアルについてです。
草津市は、長い間大きな災害に見舞われたことがなく、
災害が起きたら危険だとわかってはいても、
心のどこかで何とかなるだろうと
思っている人も多いかもしれません。
小型無線機のマニュアルをせっかく作っても、
これをリアルに受け止めて真剣に準備を進めて
くださる人がたくさんいなければ、
絵に描いた餅になってしまうと思います。

今後は、なんどもシミュレーションを繰り返して
どんどん修正していく必要があると感じました。

2つ目は、小型無線機自体の制約です。
災害が起きた時に、あわてずしっかりと操作できるように
習熟しておかなければなりません。
しかし現状は、小型無線機に触れる機会が
ほとんどない人ばかりです。

今後は、実動訓練をおこない、
小型無線機について理解を深める必要があると思いました。

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【小型無線機】


しかし、僕が感じた課題2つは、
すでに山田学区の皆さんも共有されていて、
11月10日には「山田学区防災訓練」で
実際に、小型無線機を使った情報共有訓練が
おこなわれる予定となっています。

近藤ゼミからも数人参加させていただく予定です。
実際の訓練を視察・支援することで、
山田学区の皆さんと課題を共有して、
今後の改善策をいっしょに考えていきたいと思います。

目指すは、災害時の被害ゼロです!

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【おまけのオフショット、左下は室戸台風時の被害を物語るケヤキ】

今井海斗