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地域連携ニュース

2024年07月19日

堺市博物館で開催中の百舌鳥・古市古墳群 世界遺産登録5周年記念 企画展「ハニワ大解剖」に解説映像を出展(9月1日まで)

総合情報学部 堀ゼミは、堺市博物館で開催中の企画展「ハニワ大解剖 ー 埴輪の謎を解き明かせ!」に埴輪作りの様子や空からみた古墳を紹介する映像コンテンツを出展しています。この企画展は、百舌鳥・古市古墳群 世界遺産登録5周年を記念して行われ、2024年7月6日~9月1日まで開催されます。

開館時間、観覧料、交通アクセスについては、堺市博物館の利用案内ページをご覧ください。

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堺市博物館エントランス付近(左)、映像展示の様子(右)

解説映像「埴輪を作る」「埴輪を並べる」では、埴輪の実物展示ではイメージしにくい古墳築造当時の情景を、大型古墳模型(大阪府立近つ飛鳥博物館内に展示)の映像素材を用いてストーリー性のあるシーンとして構成しています。映像に表示される字幕は,小中学生の皆さんにも埴輪や古墳に興味をもってもらえるように、担当学芸員の監修を受けて企画展全体のトーンに合せた言葉遣いになっています。

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あな窯(右側)での埴輪づくりの様子を想像復元した模型の映像

「古墳を空から見る」では、堺市との地域連携事業において大仙公園内(上空140メートル)で撮影済のドローン空撮映像を編集し、館内に展示されている形象埴輪(冑や鶏)をそれぞれの出土古墳の傍らに映し出すように編集しています。それによって、百舌鳥古墳群の遺跡(古墳)と出土遺物(埴輪)の関わりに注目してもらえるようにしました。

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いたすけ古墳(冑の埴輪が出土)の空撮映像

大画面投影(約100インチ)によるこの映像展示は、企画展エリアの来館者動線の最後(出口付近)に置かれているため、展示資料やパネル解説等をひととおり見終わった来館者が展示内容を大局的に振り返る場となることが期待されます。

堀ゼミは、これまで地域連携活動の一環として、堺市博物館、大阪府立近つ飛鳥博物館ほか関連機関の協力を得て、古墳出土品の変遷に関する解説映像 (2021年)、古墳出土品検索アプリ (2021年)、古墳群マップアプリ (2019年)などを制作/開発し公開してきました。その他に、伝統文化や美術作品を対象とした学習/鑑賞支援コンテンツとして、茶の湯の世界を身近に感じてもらうための「茶の湯カルタ」(2023年、さかい利晶の杜)、アルフォンス・ミュシャ作品のキューブ型パズル「Mu-CUBE」(2023年、堺 アルフォンス・ミュシャ館)、源氏物語絵図 解説映像「源氏物語を見る」(2018年、堺市博物館)なども制作し展示公開してきました。

これらの地域連携活動におけるアプリ開発の一部は、⽂部科学省の科学研究費補助金 22H01056(基盤研究B)「博物的知能育成のための博物館学習モデルの構築と学習支援環境の開発」による助成を受けて行われました。

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