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【関大ロースクールの教育力】授業内容紹介(憲法演習・2年次必修科目)

 憲法は、司法試験科目のなかでももっとも苦手意識をもちやすい科目といわれます。これは、教科書や判例の知識をどのように答案に反映するのかについての方法論、そしてそのための学習方法論が十分確立していないことによるものだと思います。とりわけ司法試験において問われる「当事者の立場に立った主張」の構成に悩む受験生が多いようです。

 2年次生向けの憲法演習においては、憲法に関する事例式問題の解法を学びます。教材は、最新の憲法判例から司法試験の問題まで、できるだけ多様な憲法上の争点に関わる事例を選び、その問題を解く上での基本知識の確認とともに、具体的な答案の構成を学生と一緒に考えます。憲法の事例問題に答えるためには、まず原告側の立場に立った違憲主張を構成する必要があり、ここではしばしば判例の立場とは異なる見解に立つことが求められます。判例の立場を絶対視していると、違憲の結論と結びにくく「当事者の立場に立った主張」とはならないことがよくみられます。学説や最高裁における少数意見、時には下級審判決まで視野を広げて、手がかりになる考え方を探索する必要があります。

 また、記憶した知識を書き写すだけではなかなか解答とならないのも、事例問題の難しいところです。問題文のなかで与えられた「事実」と憲法上の「規範」との関係をつなぐ「当てはめ」と言われている作業の修得はなかなか容易ではなく、実際に自分で答案を書き、それを添削してもらってアドバイスをもらい、さらに書き直すという根気のいる作業の結果、はじめて身につくものです。受講生の多くは、それまで学んできた憲法の学習との違いにはじめは戸惑い、オフィスアワーでの個別指導、AA(アカデミック・アドバイザー)の特別演習での「解説講座」、TA(ティーチング・アシスタント)によるアドバイスを利用しつつ、だんだんと自分なりの「コツ」をつかんでいっているようです。

(憲法担当 木下教授

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