6/30(月)外国語学部主催 Levi DURBIDGE氏による学術講演会を開催しました
2025.07.03
6月30日(月)、千里山キャンパス岩崎記念館にて、Dr. Levi DURBIDGE (The University of the Sunshine Coast)による学術講演会を開催しました。"Examining Tensions between Global and Local Imaginaries of Transnational Language Learning"を演題とした本講演会には、約10名の方がご参加くださいました。
Dr. Durbidgeの発表では、留学中および留学後の言語学習が、言語・場所・アイデンティティに関するグローバルな観点とローカルな観点の間にある緊張関係によってどのように形作られているのかが探究されました。自身の近著 "Language Learning, Digital Communications and Study Abroad: Identity and Belonging in Translocal Contexts" に収録されたケーススタディの一つとして、ブラジルに留学した日本人高校生の経験を取り上げ、従来の「単一言語による一地点での没入型学習」としての留学観に疑問を投げかけました。それに対して、学習者がグローバルな移動とローカルな期待に影響されるトランスローカル(Translocal)かつ多言語的な環境の中で、どのように学び、適応しているのかを示しました。こうした複雑な状況は、学習者の人間関係の構築や言語リソースの獲得にも大きく関わっています。Dr. Durbidgeは留学という現象を再考し、そのトランスローカルかつ多言語的な現実を反映させる必要があると主張しました。さらに、このような研究を実施する際に直面するデータ収集や関係機関との連携の難しさについても述べました。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。