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本学部生が「学生字幕翻訳コンテスト」で最優秀賞を受賞しました

2024.04.19

本学部3年次生(受賞時。現在4年次生)岡崎駿佑さん(写真1枚目)と上山雄資さん(共に阪本章子先生ゼミ)が、2023年度「第9回デモクラシー・ナウ!学生字幕翻訳コンテスト」の「課題3」において、最優秀賞を受賞しました。

このコンテストはニューヨークの独立放送局「Democracy Now!」の日本語サイトが毎年開催するものです。ふたりが翻訳したビデオのタイトルは『危険な挑発』。コロンビア大学の経済学者ジェフリー・サックス教授のインタビュービデオで、米国の「危険な」政策がロシアや中国との緊張を煽っていると警鐘を鳴らします。

2024年1月21日に上智大学で授賞式が開催され、各課題の最優秀賞作品の上映と合評が行われました。お二人が翻訳した字幕付きの動画はYouTubeチャンネル:デモクラシーナウJPで見ることができます。

「課題3 危険な挑発:米国の「危険な」政策と「西側の偽りの説明」がロシアや中国との緊張を煽る(2023年8月30日放送) 字幕翻訳:岡崎駿佑、上山雄資(関西大学外国語学部3年 受賞時)

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岡崎駿佑さんのコメント
米国と中露の関係は外交や政治の世界ではよく注目を集める話題でありながら、米国の姿勢に批判的な意見というのは新鮮に感じられて興味深かったのでこのビデオを選びました。
翻訳のコンテストではありましたが、英語を日本語に訳すという作業自体よりも、背景知識など情報を集めたり、字数の調節や相応しい言葉を選んだりする作業に一番時間を費やしました。
現在阪本章子先生のゼミで翻訳を学んでおり、将来は字幕翻訳の仕事をすることを目標としていますが、実際に字幕を作って初めてわかる苦労や発見があったので今回のコンテストはとても意義深い経験になりました。

上山雄資さんのコメント
世界の歴史や政治に興味があり、また複雑な世界情勢を学ぶのにいい機会だと感じたためこの課題を選択しました。
翻訳ゼミで翻訳理論について学びながら、岡崎さんとチームを組んで作業に当たりました。大変だった点は、出演者が話す出来事について起こった順番や詳しい内容を把握するために、通信社や新聞社の記事を探す必要があったことです。また誤訳を防ぐために、コメンテーターの著作物にあたってバックグラウンドや政治的な立ち位置も調べました。字幕翻訳は、短文で簡略化されているが故に受け手に誤解を与えてしまう可能性があるため、それを避けるための徹底したリサーチと言語力が必要だと感じました。
字幕翻訳といえば映画やドラマを想像していましたが、報道分野の字幕翻訳の奥深さを知ることができ、今後はそういった分野にも目を向けていきたいです。

岡崎駿佑さん.JPG

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