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2022.01.13セミナーinformation

Gateway Seminar Series #6:新年会ー国際学習とエンゲージメントの新しい時代を迎えて

IIGEとゲートウェイ・インターナショナル・グループは、2022 年 1 月 12 日に IIGEプロフェッショナル・デヴェロップメントシリーズ 第 6 弾のセッション「NO TURNING BACK –国際学習とエンゲージメントの新しい時代を迎えて」で新年の幕を開けました。
本セッションには、アジアのさまざまな地域(日本、台湾、ブルネイ、インド、マレーシア、香港)で活躍する国際教育指導者がパネリストとして集い、 国際的な高等教育がどのように形成され、2022 年に向かっていくのかについて、知見を深めました。

 

パネリストは、方針から今後の目標まで、それぞれの地域における近年の学生交流の進展について見解を共有し、続いてアンソニー・オグデン教授と池田佳子教授の進行のもと、質疑応答が行われました。
 

ウェビナーから得られた重要点は以下の通りです。
 

「(学生たちは)オンライン学習に問題はなく、うまく対処できていると思いますが、Zoom疲れと会議疲れは深刻な問題です。私たち教育者にとっては、3時間授業を担当するとしたら、学生たちは1時間の授業が終われば、次の2時間は別の授業に参加しなければならないということになります。これは彼らにとって非常に大変なことだと思います。したがって、オンライン授業は物理的な教室での授業の単なるオンライン版ではないことを教育者に知らせるべきです。そして、教育者にとっても学生が適応できるようにコースやプログラムを見直す必要があります。」- アブドゥル・ラティフ・ビン・アフマド博士(マレーシア) 国際関係センター (UKM Global) ディレクター;マレーシア・ケバングサン大学 准教授

 

「これは国際教育とは何かを考える良い機会だと思います。バーチャルな交流は、異なる国での学習や関わり方について、生徒の反応を観察するのに適した方法です。バーチャルは物理的な教室の代替手段ではなく、私たちのプログラムにどのような革新を加えることができるかを問うための革新なのです」。- デイビッド・オー氏、(香港) VolTra プロジェクト マネージャー

 

「2020年の第1学期末にアンケートを実施したところ、その時点では学生は対面授業を好むと回答しましたが、ある種の学習にはオンライン学習がかなり効果的であるということがわかりました。70%の授業は対面式で行い、30%をオンラインにすればよい、というのが調査の結論でした...。 対面教育を奨励する文部科学省の方針により、我々は対面での学習機会を維持してきました。唯一の課題は、オンラインコースを受講している留学生がおり、時差のために適応するのに非常に苦労している学生もいることです。そして、もう一つの課題は、半分以上の科目をオンラインで履修しても学士号は取得できないということです。ですから、我々は彼らに対する長期的な教育効果を真剣に考えなければならないうえに、ルールを変更する必要があるかもしれません。しかし、それにはある程度の時間を要します。確かにこれは挑戦でしたが、日本の大学の教育アプローチを変えるチャンスでもありました。」- 弦間正彦博士(日本)APAIE所長、早稲田大学教授兼副学長(国際部担当)

 

「調理技術やジャーナリズムなど、生徒が実際に機器を操作する必要がある実践的なコースは、私たちが直面している課題です。政府が規制を緩和してからは、実際にこれらの実践的なコースの定員は 50% になり始めました。しかし、他の学生や教員との物理的なつながりは学生にとって恋しいものです。」 - スワティ・サハスラブデ(インド)共生国際教育センター国際イニシアティブ部長


「私が気づいた課題の一つは、学生へのメンタルヘルスへの懸念です。パンデミックによって悪化した世界中の若者のメンタルヘルスに対処するために、世界中でどれほどの努力が行われているかは注目に値します。現在の留学体験は、30年前の留学体験ほど没頭できるものではありません。学生はノートパソコンで「家」を持ち帰ると同時に、彼らの問題、つまり、故郷で抱えているストレスや悩みも持ち帰ります。彼らが新しい世界に進むのはより困難です...。ですから、我々は彼らの継続的な個人的成長の一環として彼らをサポートしなければなりません。」 - ランダル・ナドー博士 (台湾) フルブライト台湾 常務取締役

 

「(対面でのモビリティ体験を)オンラインで再現するのは非常に難しいですが、我々は利用可能なテクノロジーを駆使して、学生たちをできるだけその文化に浸れるように最善を尽くしています。学生たちは、パンデミックがある程度終息して海外に行く機会が得られるのを待っているので、オンラインプログラムへの参加に消極的な学生がいるのは、そのためだと思います。 物理的なプログラムには及びませんから、挑戦的ではありますが...おそらく海外に行くことができない人たちのギャップを埋めることになります。」- サブリナ・ダウド博士 (ブルネイ) ブルネイ・ダルサラーム大学グローバルリレーション部長


「さまざまな意味で、[オンライン交流]は 異なるタイプの成果をもたらす、異なる教育法を用いた異なるモダリティであることを、忘れてはいけないと思います。モダリティを超えて同じ成果を得られるかどうかはわかりません。とはいえ、 オンライン空間で深く有意義な異文化学習ができるでしょうか? 間違いなくできるでしょう。そして将来、学生たちは自身の経験について明るく受けとめるでしょうか? そうするでしょう。しかし、我々は細心の注意を払わなければいけないと思います。」 - アンソニー・オグデン博士
 

 

 

 

 

本ウェビナー・イベントのオンデマンド録画をご覧になるには、以下のフォームにご記入ください。


https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfzNblKLBMHilRteka0qeD8oJD3GYMb0ct_PwqeGZVA9jd-eg/viewform?fbzx=-7981059465441149840
 
 
専門能力開発ウェビナーシリーズの詳細については、以下のサイトをご覧ください。

 

https://www.kansai-u.ac.jp/Kokusai/IIGE/webinars/detail.php?seq=240 
https://www.kansai-u.ac.jp/Kokusai/IIGE/webinars/detail.php?seq=228
https://www.kansai-u.ac.jp/Kokusai/IIGE/webinars/detail.php?seq=224
https://www.kansai-u.ac.jp/Kokusai/IIGE/webinars/detail.php?seq=202
https://www.kansai-u.ac.jp/Kokusai/IIGE/webinars/detail.php?seq=188