カリキュラム

教員エッセイ

第38回Amazonでの書籍購入

商学部准教授  髙内 一宏(国際ビジネス専修)

 現在でも紙媒体の書籍が必要なことは多く、Amazonを利用して購入しています。というのも、論文に関しては、SpringerやElsevier等の出版社が扱っている学術雑誌やHand book(いわゆる論文集)は電子ファイル化が進んでいるのに対して、書籍等の他の資料は必ずしもそうではないという事情があるからです。また、使用頻度の高い書籍はなるべく紙媒体で保有しておきたいという個人的な願望もあります。こうした理由からAmazonを利用して書籍を購入することが多いのですが、現物をつぶさには観察できないため、購入に伴う失敗がいくつかあります。

1

 Economic Geographyというタイトルの空間経済学の教科書を大学院生の頃(8年ほど前)出版直後に購入しました。この本は400頁近くあるのですが、届いたものは、272頁まで進むと次が241頁に戻り、再び272頁まで繰り返して印刷されており、それと同時に、209頁から240頁は欠けていました。このような酷い乱丁・落丁は目にしたことがなく珍しかったため、返品せず保管しています。

2

 輸送価格と研究開発投資に関する論文を作成しているとき、引用したほうが良さそうな文献の存在に気付きました。1980年代のコンテナ化に関するものなのですが、総合図書館に問い合わせると、国内の大学図書館には無いとのことでした。どうやって入手するか悩みました。数日後、Amazonで出品されているのを見つけ、すぐさま注文しました。海外から一月半以上掛かって届いた本の状態は良好でしたが、内容がマニアック過ぎたためその論文での引用には適していませんでした。苦労して入手したので、使用する機会があればよいのですが。

『葦 2017.№166 春号』より

2018年03月30日更新
※役職表記は、掲載当時のものです。

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