カリキュラム

教員エッセイ

第24回自分が没頭できること

商学部 助教  中原 孝信(マネジメント専修)

 本学に着任してあっという間に3年目を迎えようとしている。まだまだ短い期間ではあるが、授業中に発言の場を設けたり、空き時間を利用したりして、商学部の学生と積極的に話す機会をもち、各自が持っている考えや気持ちをできる限り聞き出そうと試みた。
 その中で私自身が感じたことは、「内に秘めた何かを持っており、自分が置かれている状況に対してふつふつとした気持ちはあるが、その気持ちをぶつけられるほどやりたい事がない」という学生が実に多い。まるで自分が大学生の頃の姿を見ているようで、自然と手を差し伸べたくなる。

 何でも良い、自分が没頭できることを見つけてほしい。それは必ずしも勉学である必要はない。大恋愛も結構、山に登ることも大いに結構。ただ没頭できることを見つけ、それに没頭し、そしてやり遂げたときの喜びを味わって欲しい。今後の人生を歩む上で、その経験が自分を作り、そして生きる糧になる。人生が本当に楽しくなりますよ。

 私の大好きな冒険家である植村直己さんは生前、次のような言葉を残している。
「成し遂げたことの大小ではなく、心のかけ方の大小がその人にとっての喜びの大きさになる」と。
 私自身常にそのような気持ちで物事に向き合いたい。そして、いつか全てを擲ってでも自分がやるべきことを見つけ、人生をかけてそれに没頭したいと未だに思っている。

 まだまだ若い学生の皆さん、今くすぶっているなら何でもよい、まずは一歩を踏み出し、ひたむきに打ち込んでみよう。そうすることで、いつか必ず没頭できる何かが見つかる。

 後はやるだけだ。心底から溢れてくる大きな喜びに心をふるわせ、これからの長い人生を共に楽しもうではないか。



2011年01月15日更新
※役職表記は、掲載当時のものです。

☆ 中原先生の没頭できること = 登山 ☆





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