2015.12.07
平成27年11月16日(月)14:40~16:10(第4時限)に、関西大学千里山キャンパス第2学舎2号館C404教室において、財団法人関西生産性本部特別顧問の辻本健二氏を講師に迎え、「生産性向上なくして、経済の成長なし、企業の発展なし、国民の豊かさなし、福祉の向上なし」というテーマで、商学部・商学会共催の商学部学術講演会を開催しました。
講師の辻本氏は1970年に神戸大学卒業後、関西生産性本部に入局され、事業部長、事務局長、専務理事を歴任されたました。
2013年に特別顧問に就任され、関西の経済発展と生産性運動を担ってこられたお一人です。
講演ではこうした実務的経験を踏まえて、生産性の概念を最初に説明されたうえで、生産性と経済発展、生産性経営論(人本主義経営)、生産性向上運動を具体的な事例を取り入れながらわかりやすくお話していただきました。
とくに戦後の日本を振り返って,生産性の向上が国民の豊かさを実現してきたこと、労使の信頼と協力関係を作り上げてきたこと、生産性経営が人本主義経営であること、そして生産性向上は永遠のテーマであることを強調されました。
最後に、辻本氏は学生へのメッセージとして「ロジカルシンキング」こそ「グローバル言語」であり、その本質は「なんでや?」「それホンマか?」という関西人の突っ込みにあって批判的客観的に物事を見ることの重要性を指摘され、講演を終えられました。
学術講演会には教室が窮屈なほどの150名の学生が出席し、辻本氏の生産性運動に対する熱意を感じながら、聞き入っていました。
この時間帯の講義科目である付加価値会計論と連動する有意義な学術講演会になりました。
記事提供 : 商学部 水野 一郎教授
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