2012.01.13
平成23年11月24日(木) 13時~14時30分 (第3時限)に、 関西大学千里山キャンパス第2学舎4号館BIGホール100において、商学部学術講演会を開催しました。
楽天株式会社 楽天市場事業 マーケティング部 マーケティング企画グループリーダーである米田 知弘氏を講師に迎え、「Shopping is Entertainment ! ~なぜ人は楽天でモノを買うのか?~」という演題でご講演いただきました。
講演では、米田氏が今まで楽天市場で関わってきた、さまざまなマーケティングの施策などについてご講演いただきました。
楽天市場は、出店店舗数36,000以上、流通金額約9500億の国内最大級のインターネットショッピングモールです。
楽天市場に出店されるお店のページには特徴があり、特に繁盛しているお店のページには、必ず人気(ひとけ)があるとのことです。
インターネットショッピングにおけるホームページは、接客の場として位置づけられる最も重要な場であり、「親しみやすく」、「顔の見える安心感」を意識したホームページ作りを心がけることで、バーチャルな買物をより現実の買物に近づける工夫を出店店舗が行なっており、それがインターネットショッピングで成功を生み出した秘訣の1つであるとのことです。
また、これまで行われてきた施策の1つに、顧客の購買履歴や閲覧履歴データの分析から顧客のニーズを把握し、そのニーズにあった商品を、「上お得意さま」であるプレミアム会員に限定して販売する「プライベートセールス」といった試みが実施されており、売上の増加につながっているとのことです。
近年では、グルーポンのように、オンラインでクーポンを購入し、そのクーポンをオフラインで利用するといった、オンラインからオフライン、オフラインからオンラインへの動線をいかに構築していくかが今後の成功の鍵になると述べられました。
その試みとして、楽天市場の出店店舗をショッピングサイトではなく、現実の百貨店の物産展に出店した「うまいもの大会」や、TVCMによって、楽天に顧客を誘導し、そこでネットショッピングを実際に経験してもらうことで今後の利用者を増加させるための試みが実施されています。
楽天では、積極的に新たな試みをどんどん行えるような雰囲気作りがなされており、
①常に改善、常に前進、
②Professionalismの徹底、
③仮説→実行→検証→仕組化、
④顧客満足の最大化、
⑤スピード!!スピード!!スピード!!
という5つのコンセプトを社員一人一人が常に意識して、業務に取り組んでいくことが重要であると述べられました。
講演会には、主に商学部の学生約500名が参加し、利用している学生も多いインターネットショッピング「楽天」の工夫や取り組みについてのお話を、大変熱心に聴き入っていました。
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