2023年6月1日(木)10時40分~12時10分に、関西大学千里山キャンパス第2学舎1号館A501教室において、九州大学教授でユヌス&椎木ソーシャルビジネス研究センター・エグゼクティブ・ディレクターの岡田昌治氏を講師に迎え、「日本とユヌス・ソーシャル・ビジネス」というテーマで商学部学術講演会を開催しました。
アダム・スミス、カール・マルクス、ジョン・メイナード・ケインズといった経済学の巨人たちや、二宮尊徳に渋沢栄一といった日本の偉大な実務家たちの言説を引き合いに出しながら、私(自己利益)と無私(他者利益)のバランスが取れた資本主義のあり方を考えさせる形で、講演は始まりました。
そして、グラミン銀行の創設と運営という偉大な実践でノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのムハマド・ユヌス氏のソーシャル・ビジネスの7つの原則に基づき、これからの未来をつくるビジネスのあり方を語ってくださいました。
ユヌス氏との深い親交ゆえの気づきやエピソードが満載のお話でした。
最後は、「私と無私のバランスがとれた心で、社会的な夢やビジョンを抱き、チャレンジしていってください。」という学生たちへのエールで締めくくられました。
質疑応答も活発に展開され、講演会終了後も、質問やコメントを伝える長蛇の列ができ、大変有意義な講演会でありました。
記事提供:商学部 横山 恵子教授