関西大学商学部横山ゼミでは,産地廃棄野菜問題の解決にむけて,ソーシャルビジネスを企画立案して,その具現化に向けて動き出しています。
地域で放置されている産地廃棄野菜問題は,現状,きちんとその実態が把握されていません。把握が難しいからでありますが,一説では,日本全国において,400万トン近い量の野菜が,生産者段階で廃棄されていると言われています。実際,横山ゼミでは,多くの農協や農家に電話して調査した結果,さまざまな地域で廃棄野菜が発生していることを把握しました。
この問題をどうにかしたい!という思いから,同じ思いの食品メーカーである開屋本舗(株)とつながりました。横山ゼミの学生チームは,このプロジェクトを「食の魔女プロジェクト」と名づけ,廃棄野菜を使った商品のコンセプト,STPや4P政策の企画立案を行い,開屋本舗(株)と何度も話し合いを行い,紆余曲折を経ながら,7月30日(金),ようやく試作品の試食会に辿り着くことができました。
競合他社の類似商品との,より一層の差別化を検討・把握するために,それらとの味の違いや原材料の違いを検討しながら,スープの味付けの微調整を行い,納得の商品ができあがりました。
その足で,やはり商品化に協力してくださる食品工房(株)とも打ち合わせを行い,商品化まであと一歩のところまでこぎづけています。
さて,肝心の何をつくり,どのように販売していくのかについては,ぜひ続報をご期待ください。SDGsの目標4,8,9,12,13,17に寄与する商品が完成しそうです。
写真① 開屋本舗(株)での試食会
写真② 食品工房(株)での打ち合わせ