キャンパスライフ

太安萌子さんから交換派遣留学〔中国・遼寧(リョウネイ)大学〕体験記が届きました!

 

商学部4年次生の太安萌子さんから交換派遣留学生として中国遼寧省瀋陽市にある遼寧大学へ1年間留学した体験記が届きました。

 

交換派遣留学とは、関西大学と学生交換協定を結んでいる海外の大学に1年間留学する制度です。

交換派遣留学は、留学期間が在学年数に算入され、単位認定等の教学上の措置が講じられます。また関西大学の学費を納入することで、留学先大学での授業料は免除されます。

 

遼寧大学へ交換派遣留学を検討している方は、この体験記を是非、参考にしてください。

 

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私は、交換派遣留学生として2009年3月から2010年1月末までの約1年間、中国遼寧省瀋陽市にある遼寧大学で勉強をして来ました。

 

瀋陽にて(筆者の太安さん)   瀋陽市にある故宮(紫禁城)、ラストエンペラーの舞台

 

【留学するまでの経緯】

留学することを決めたのは、大学受験の前でした。

高校生の時に、関西大学国際交流センター〔現在の国際部〕のパンフレットを見て、英語圏だけではなく、中国の多くの大学とも協定を結んでいることや留学制度が充実してことを知りました。これがきっかけで、関西大学に入学して交換派遣留学生として、中国に留学をするという目標ができました。

商学部に入学後は、第2外国語で中国語を履修して週2回の講義を受けました。空き時間には図書館で中国語検定の問題集で勉強をしました。

2年次の6月に出願し、努力の甲斐あって、交換留学の選考試験に無事合格することができました。

 

【遼寧大学での授業】

私は語学分野だけでなく、単位認定のために、専門分野である会計コースを選び、中国の学生たちと毎日一緒に講義を受講していました。また、遼寧大学にはキャンパスが2つあり、語学分野の勉強と専門分野の勉強でキャンパスが違うため、毎日行き来をしないといけませんでした。

遼寧大学の留学生の5割がロシア人であり、3割が韓国人、残りの2割が欧米人やアジア人です。

そのため、留学生寮や国際学部には様々な国の方が集まって生活や勉強をしています。

語学の勉強はAからFまでクラスが分けられており、自身のレベルにあった勉強ができる環境があります。

また、留学生の行事として、毎年5月末に運動会が開催されます。大縄、綱引き、縄跳び、クラス対抗リレー、二人三脚などといった種目があり、留学生たちの輪を広げることもでき、クラスの団結力も生まれました。

遼寧大学にはこのような異文化交流の場がたくさんあります。

留学生の運動会の様子

 

一方、専門分野の勉強は想像以上に難しいものでした。

中国語の普段の会話に問題がなくても、専門分野の言葉まで理解をしていなければ講義にはついていけません。講義で教授たちは共通語といわれる北京語を使っていますが、広い中国なのでなまりをもった教授が多く、現地の学生でも聞き取りにくいと言っているほどなので、留学生にとってはとてもつらい状況でした。

また、基本的には留学生だからといって特別な処置はありませんでしたが、教授によっては試験を日本語で書くことを許可してくれるといった場合もありました。

毎日中国の学生と授業を受ける中で、彼らの勉強に対する意欲は素晴らしいものと感じていました。

中国の生徒たちは前の席をとるために授業開始30分前から教室に行きます。講義中も静かで、教授の話を真剣に聞き、教科書に線を引いています。また、日本の大学とは違い中国の大学では学校が手配した寮に学生たちが住んでいるので、中国の学生は毎日、夜10時まで図書館や自習室を利用して勉強をしています。

 

【留学を振り返って】

1年間の留学を振り返ると、文章に書ききれないぐらいの多くの思い出ができました。その思い出には、楽しいことだけでなく、悲惨な出来事にもたくさん遭遇したことも含まれます。

しかし、留学生活は充実したものであったと胸を張って言うことができます。

中国の瀋陽は、刺激的な出来事を多く求めている人にとっては、この目まぐるしく変動する中国社会の中でも絶好の場所であると感じました。

 

瀋陽での食事。このボリュームで昼食です。   

 

中国で生活をする上で覚えておいて欲しいのは、日本の常識は通用しないということです。

日本ではありえないようなことがたくさんありました。

 

例えば道路の工事現場ではマンホールや大きな穴がむき出し状態のままになっていて、気を付けて歩かないと落ちてしまいます。

さらに中国の道路で最優先されるのは「勇気ある人」です。というのは、道を渡る時には勇気を出して強引に渡らなければ、いつまで経っても渡ることができないのです。交通ルールがあってもほとんど守られていません。

 

また、写真のように、売っている本を「立ち読み」ではなく、ショッピングカートに座りこんで堂々と読んでいる人がたくさんいたことも最初はびっくりしました。

びっくりした光景:スーパーマーケットのカートに乗って雑誌を読む人々

 

【留学を考えている方へ】

中国への留学を考えているなら、すぐに国際部に行きましょう!

関大生にしかできない体験があなたを待っているはずです!

 

瀋陽にて   留学先で知り合った韓国のお友達のお別れ会

 

そして、留学を考えている皆さんは必ず、留学前と留学後に教務センター〔第2学舎1号館1階〕に相談しに行ってください。

4年間で卒業するためには、履修する科目や単位認定等について予めアドバイスを受けたり、相談に乗ってもらう必要があります。

就職活動については、キャリアセンターに相談に行ってください。留学先からメールで相談に乗ってもらうことも可能です。

 

大学生活をもっと充実させるには、どんな事に対しても「思ったことをまず行動に移す!」ことが大切です。

これができれば何かがきっと変わるはずです。

 

☆写真をクリックすると大きく表示されます。

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