関西大学法科大学院
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2021/11/25

川口美貴教授が労働法関係の書籍を刊行しました。

研究者教員の川口美貴教授が、この度書籍を刊行しましたのでお知らせします。

img_9784797236620_1-thumb-autox143-57885.jpg『労働法演習(第5版)2021 司法試験問題と解説』(信山社出版)

「本書は、新司法試験(2006 年~ 2011 年)、及び、司法試験(旧司法試験の終了に伴い2012 年に「新司法試験」から「司法試験」に名称変更された)(2012 年~ 2021 年)における、労働法(選択科目)の問題計32 問(各年2 問ずつ16 年分)について、時系列順に、第1回から第32 回までに分けて検討するものです。
 ただし、現時点での法令、判例、学説等は、試験実施後の法改正や判例・学説の展開等により、それぞれの試験時点での法令等とは大きく異なっているとろ、試験時点での法令等に基づく解答・解説は、来年度以降の司法試験や現在の実務においては意味がありません。
 そこで、本書では、2021(令和3)年1 月1 日現在において既に公布され、かつ、2021(令和3)年の司法試験日以前に施行された法令の内容(令和3 年司法試験用法文登載法令の内容)、及び、これに関連する判例、学説等に基づいて、過去の司法試験問題の解説・解答をしています。
 また、巻頭には、(新)司法試験において出題された論点を整理した「論点整理表」を掲載しています。

 演習の各回においては、「Ⅰ 設問」で、労働法の(新)司法試験の問題を提示し、「Ⅱ 事案の概要」で、事案における当事者の関係・出来事の時系列等を整理して図解し、「Ⅲ 論点」で、現時点での法令、判例、学説等に基づき、論点と配点案を提示し、「Ⅳ 解答例」で、現時点での法令、判例、学説等に基づく解答例を記載しています。
 解答例の分量は、(新)司法試験の解答用紙が一問につき23 行×4頁なので、1行を一応35 字として、35 字× 23 行×4頁= 35 字× 92 行(3220 字)としました。解答の前提となる、法令、判例、学説等に関する解説は、解答例の脚注として記載し、本文では解答例が一目でわかるようにするとともに、必要な知識・考え方は、脚注を参考にして学習できるようにしています。

 本書は、「川口美貴『労働法(第5版)』信山社(2021 年)」(本演習では「川口『労働法・第5版』」と表記している)を参考文献として学習できるように配慮していますが、もちろん、本書だけで、あるいは、他の参考文献を使用して学習することも可能です。
 司法試験で労働法を選択科目とすることを考えている方は、是非、本書を活用して、労働法の理解に役立ててください。」
(著者:川口美貴)