ニュース

受賞ニュース

2025年02月14日

大学院総合情報学研究科博士前期課程2年の田中瑠彗君と畑玲音君(いずれも松下研究室所属)が,情報処理学会第211回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会の学生奨励賞を受賞しました.

大学院総合情報学研究科博士前期課程2年の田中瑠彗君と畑玲音君(いずれも松下研究室所属)が,情報処理学会第211回ヒューマンコンピュータインタラクション研究会の学生奨励賞を受賞しました.



受賞した各々の発表は以下のとおりです.

 

田中瑠彗,松下光範:接触抵抗式感圧センサを用いた手技療法 動作の定量化
概要:手技療法の指導の際,指導者の身体感覚は主観的な表現を用いることや学習者に動作観察を促すことにより伝達されている.この伝達方法では,精密な力の強さ,力の角度,力の強弱の変化などの情報が正確に伝達できておらず,学習者によって動作の理解や再現が難しい場合も少なくない.そこで,本研究では身体的感覚に基づいた力の強さや角度を定量化し定量的な指導を可能にすることを目的として,256点の圧力を感知できる接触抵抗式感圧センサアレイを実装し,手技療法動作における圧力と角度の定量化を行った.



畑玲音,松下光範:WISE-UP: LLMを利用した便利の副作用の顕在化のためのアイデア発想支援
概要:本研究の目的は,新たなモノのアイデアの具現化に伴う副次的な問題を考慮したアイデア発想支援の実現である.アイデア発想ではしばしば「便利にすること」に過度に着目されてしまい,「便利の副作用」と呼ばれる副次的な問題が発生する懸念が存在する.この問題を解消するため,本研究では,LLMを活用した発想支援対話システムを作成し,このシステムとの対話を通じて,アイデアの目的や解消したい不便を明確化し,実現に伴う副次的な影響の検討を行えるようにした.これにより,ユーザは潜在的なリスクを考慮した大局的な発想ができるようになることを確認した.


HCI211学生奨励賞_畑玲音_WISE-UPLLMを利用した便利の副作用の顕在化のためのアイデア発想支援.jpgHCI211学生奨励賞_田中瑠彗_接触抵抗式感圧センサを用いた手技療法動作の定量化.jpg

このページの先頭へ