山西研究室の大学院修士1年横井 優さんが、2024年8月26日~27日に駒澤大学で開催された一般社団法人情報処理学会第141回音楽情報科学研究会で発表した研究について、学生奨励賞Best Multi / Interdisciplinary部門を受賞しました。
受賞研究:
横井優,山西良典:ボーカロイドと歌手の人気楽曲の歌詞におけるトピックの差異と変遷の分析,情報処理学会第141回音楽情報科学研究会,2024年8月
研究の概要:
【問題】
ボーカロイドと人間の歌手それぞれの楽曲の歌詞中に現れるトピックに差異は存在するのか?
ボーカロイドと人間の歌手それぞれの楽曲の歌詞は年代によってどのように変化してきたのか?
【提案】
自然言語処理技術を用いて,トピックの差異と変遷を分析
音楽に対して歌声合成技術によってもたらされた文化的影響を計算社会科学的アプローチで究明
【本研究で明らかにしたこと】
・ボーカロイド,人間の違いによらず,「音楽」「星」「笑い」「行く」「涙」を示すフレーズは比較的多い
・ボーカロイドの楽曲では,人間の歌手の楽曲に比べて「非日常的なテーマ」「暗い内容」「カタカナでの表現」に関するフレーズが比較的多い
・人間の歌手の楽曲では,ボーカロイドの楽曲に比べて「現実世界の景色」「ポジティブな内容」「外国語での表現」に関するフレーズが比較的多い