環境都市工学部の研究紹介
研究紹介 環境都市工学部 ...
研究紹介
環境都市工学部
環境都市工学部の研究紹介
建築学科
デジタルサイネージがもたらす明るさへの影響を分析し、より暮らしやすい街づくりにつなげる。
近年、夜間の「街が明るくなった」と感じ、時には明る過ぎると感じることがあります。私は映像を明るく、鮮明に、かつ自在に表示できるデジタルサイネージが普及すると、それに負けじと周辺の照明看板がさらに明るくなるのではないかと考えています。その仮説を検証するために、それぞれの明るさを自由に調整できるデジタルサイネージといくつかの看板や、街路照明を設置した街区模型をつくり、デジタルサイネージの明るさや映像のテンポといった条件によって、被験者が周辺の看板の明るさを調整させる実験を行いました。これによって街が明るくなるメカニズムを明らかにすれば、街を今以上に明るくしない客観的な基準を示すことができ、明るさに配慮した暮らしやすい街づくりにつながると考えています。
2025年3月卒業
三藤 由夏
都市システム工学科
確率論を使ったシミュレーションでリスクを解析し工事のコスト・作業負担軽減につなげる。
鋼橋や鉄筋コンクリート構造物などを補修・補強する際、CFRP板という炭素繊維強化樹脂でつくった板を接着させる方法があります。CFRP板は軽く、接着剤で貼り付けられるため、足場を組む工程を省略できたり、作業者にかかる負担を削減できるというメリットがあります。しかし、断面急変部で応力集中が生じるため、鋼部材の弾性変形範囲内でCFRP板がはく離してしまうことが懸念されています。はく離がどのような条件において、どんな確率で起こるのかを明らかにすることが、私の研究の目標です。研究は、コンピュータを使ったシミュレーションが中心です。確率論をはじめ、これまで学んだ数学の理論をプログラムに落とし込む力が求められます。また先行研究の論文を読んで課題点をつかみ、その解決に必要な手法を考えながら研究を発展させる姿勢も重要です。試行錯誤の連続ではありますが、一連のプロセスを経験したことで、問題の本質を見極め、必要な情報を素早く収集する能力が身に付いたことを実感します。
都市システム工学分野
博士課程前期課程 2025年3月修了
横関 邦彦
エネルギー環境・化学工学科
電子レンジの仕組みを解明し、化学プロセスに生かすことで、カーボンニュートラルの実現に役立てる。
私たちが利用している電子レンジは、マイクロ波によって食べ物や飲み物を加熱します。しかしマイクロ波の照射中、エネルギーがどのように分子に伝達し、熱が発生するのかはあまり分かっていません。この研究では光ファイバーや水、分光器などを使って実験を行い、光の屈折率の変化を測定することで、マイクロ波が起こす特異な現象を解明しようとしています。多くの化石燃料を消費する熱ではなく、マイクロ波によって分子が動く仕組みが明らかになれば、産業分野のさまざまな化学プロセスに応用でき、カーボンニュートラルの実現に大きく寄与できると考えています。ほとんど手つかずの研究テーマだけに試行錯誤する場面が多々ありますが、失敗にくじけず、新しい発見につなげるためにチャレンジする姿勢が身に付きました。
エネルギー環境・化学工学分野
博士課程前期課程 1年次生
清住 直樹