システム理工学部長 梶川 嘉延 教授

システム理工学部長

梶川 嘉延 教授

高度で信頼できる「しくみ」の創造を目指して

関西大学システム理工学部は、「システム=しくみ」の原理について考える「理学系分野」と、その原理を応用・工夫する「工学系基幹分野」を教育・研究の対象とする「数学科」「物理・応用物理学科」「機械工学科」「電気電子情報工学科」「グリーンエレクトロニクス工学科」の5学科で構成されています。
本学部のコンセプトは、「安全で質の高い生活を目指して持続的に発展を続けるための高度で信頼できる『しくみ』の創造」です。
近年、注目を集めているAI(Artificial Intelligence:人工知能)やIoT(Internet of Things:あらゆる"モノ"がインターネットに繋がること)のような最先端分野に関する研究のほか、スマートフォンなどの情報通信、ビッグデータ、自動運転などに関するさまざまな分野のシステムづくりに対し、5学科それぞれの異なる切り口で研究に取り組んでいます。
そして、産学官ならびに国際的な連携での研究活動も盛んで、多くの研究室が企業や海外研究機関と連携し、激動する世界で必要とされる"システム"を対象に研究を推進しています。

時代の変化に左右されない確かな技術力を

世界の技術開発は、私たちの想像をはるかに超える速度で進展しています。こうした変化の中で求められるのは、物事の原理・原則を深く理解し、広い視野としなやかな発想力をもって時代の変革を先導する力です。知識は時代とともに変化しますが、物事の原理・原則は不変です。本学部では、時代の変化に左右されない確かな基礎力と応用力を身につけ、システムの構築・創成・改良・維持管理などの多様なニーズに応える優れた技術者の育成を目指した教育プログラムを展開しています。
その一つとして、モノづくりに精通したAI・IoT系の技術者を育成する「データサイエンティスト育成プログラム(2020年度から実施)」を展開しています。
一方、グローバル社会で活躍できる人材の育成も重要です。そのため、「グローバル人材育成プログラム」やユストゥス・リービッヒ大学ギーセン(ドイツ)および国立中央大学(台湾)との「DDブリッジプログラム」などを展開し、海外大学での体験研修や双方向のインターンシップなどによる異文化交流の機会を設け、理工系人材として求められる国際社会への対応力を養成します。
また、文理融合のキャンパスで多様な個性と出会い、文理の枠に捉われない幅広い学びのなかで、豊かな人間性と感性を備えた技術者を育成しています。

「学の実化」という学是のもとで

関西大学には、「学の実化(がくのじつげ)」という学是があります。
関西大学の第11代学長(1922年~1925年)、総理事 山岡順太郎によって提唱された学是です。
これは、大学が研学の府として単に学問における真理を追究する場にとどまるのではなく、社会のあるべき姿を提示し、その実現に資する知と技術を提供することにより、学理と産業界・官界との橋渡しを担うべきであるという考え方を示しています。すなわち、「学理と実際との調和」を重視する理念です。
大学が研究成果を社会へ還元するとともに、社会のニーズを積極的に取り込み、より良い社会の実現に資する学問のあり方を追求することを求めるものでもあります。いわば、今日の産学連携・産官学連携の基盤となる思想であり、現在の大学が目指すべき姿を先取りしている理念といえるでしょう。
このような理念のもと、関西大学システム理工学部は、快適・安全・安心で持続可能な社会を支える新たな「しくみ=システム」の創出を目指し、自ら考え、さらに周りと協動して考動できる理工系人材の育成を行っています。

新学科の設置と未来への展望

システム理工学部では2026年4月から第5番目の学科として「グリーンエレクトロニクス工学科」が設置されました。
スマホやパソコン、電気自動車、生成AIを支えるデータセンターのサーバー群などに搭載されている半導体デバイスを中心に、ハードウェアとソフトウェアの両面から、環境調和型(グリーン)のエレクトロニクス技術について学ぶことができる学科です。
ますます発展する関西大学システム理工学部において、多様な専門的知識と技術を修得し、自ら学び、考動する探究心あふれる皆さんを心よりお待ちしています!