理工学研究科システム理工学専攻 佐保優希さんが日本音響学会第154回(2025年秋季)研究発表会において学生優秀発表賞を受賞
2025年9月10日~12日に東北工業大学八木山キャンパスで開催された日本音響学会第154回(2025年秋季)研究発表会において佐保優希さんが講演した内容が優秀と認められ,2026年3月18日の春季研究発表会の選奨行事において「学生優秀発表賞」を贈呈されることとなった。
受賞内容は,超音波キャビテーションによる微粒子(馬鈴薯澱粉)へのピッティング(小孔生成)効果の静圧依存性とそのメカニズムの解明である。超音波によって発生した水中の多数の微小気泡(超音波キャビテーション)が物体近傍で振動するとき,気泡は流体力学的非対称性を看取し,物体にマイクロジェットを撃ち込むことが知られている。佐保さんは,静圧を変化させることによって微小物体へのピッティング効果が変化することを実験的に及び理論的に検証した。これにより,キャビテーションの物理的な作用を周波数や音圧だけではなく,静圧変化によっても制御できることを見出した。
日本音響学会は,春季及び秋季の年に2回の研究発表会を開催しており,1936年の発足以来,超音波,電気音響,音声,騒音・振動,建築音響,聴覚及び音楽音響等の「音」に関するあらゆる分野の研究者や技術者が参加している。現在の会員数は4500名余で, 世界的にはアメリカ音響学会に次ぐ規模である。学生優秀発表賞は,平成21年に創設された賞であり,将来の音響学の発展を担う若手研究者を奨励するため,春季又は秋季研究発表会において優秀な発表を行った学生会員に贈呈される。今回の学生優秀発表賞選定の対象者は292人であり,受賞予定者数は,超音波(水中音響・熱音響技術を含む)部門 3名以内,電気音響部門 6 名以内,騒音・振動部門 1 名以内,建築音響部門 2 名以内,アコーステックイメージング部門 1 名以内,聴覚(聴覚・音声を含む)部門 2 名以内,音声コミュニケーション部門 2 名以内,音声 A・音声 B 部門 計5 名以内,音楽音響部門 1 名以内であり,非常に狭き門であった。