関西大学法科大学院
アイコン トピックス
2022/09/07

令和4年合格発表によせて

昨日9月6日(火)に、令和4年司法試験の合格発表が行われました。

合格発表によせて、本法科大学院法務研究科長からのメッセージを以下のとおり掲載いたします。

***

令和4年司法試験における関西大学法科大学院修了生の最終合格者数は15名(受験者53名〔内、短答合格者39名〕。既修受験者43名中最終合格13名〔内、修了後直近合格6名〕、未修受験者10名中最終合格2名〔内、修了後直近合格1名〕)となりました。合格率にして28.3%。昨期(受験者51名、合格者6名、合格率11.8%)に比すれば、ある程度の失地回復を果たすことができたといえるでしょうか。実力を発揮して吉報を手にした修了生の皆さんに、まずは労いとお祝いの意を表します。

 とはいえ、法科大学院平均の合格率(今期37.8%)を超えて合格者数・合格率の安定的な上昇軌道を描ききるまで、安堵の息を漏らすことはできません。合格に至らなかった修了生各位には、悔しい思いを共にしつつ次回の捲土重来を期して、正課外特別演習を中軸とした支援態勢を継続することを、関西大学法科大学院を代表して確かにお約束いたします。

 関西大学法科大学院は、この数年、入試制度の簡明化、正課外演習の先鋭化、正課授業・正課外演習の連携強化、遠隔授業活用による教育配慮の充実、修了後進路の拡幅など、入口から出口にわたり、司法試験合格目標のための教育態勢の再構築とこれを下支えするセーフティネットの充実に努めてまいりました。これらはいずれも、法曹コース連携を含めて関西大学法学部の多大のご協力、また、関西大学校友会・関大法曹会の強力な後方支援あってのことにほかならず、この場をお借りして関係各位に深甚御礼を申し上げます。

 同時に、関西大学法科大学院の自己革新は、もとより道半ばです。今後も、本院に集う学生の皆さんいずれにも棕櫚の葉をかざす喜びの日が訪れるよう、関係各位のご協力を頼みつつ、法科大学院の制度理念に忠実に、かつ、その制度限界に挑む覚悟で、自己革新の歩みを続けてまいります。この国に法の名において公平と公正があまねく実現されることを炎のごとく願う心をもって。

関西大学大学院法務研究科長

下村 正明

***