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教授 友枝 明保

TOMOEDA Akiyasu

博士(工学) 東京大学

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専門領域
現象数理学
キーワード
渋滞学,計算錯覚学,数理モデル/シミュレーション
学部担当科目
導入ゼミ、基礎数学(解析)、社会現象と数理モデル、ソフトウェア実習、プログラミング実習(Python)、専門演習、卒業研究
大学院担当科目
Mインテリジェントコンピューティングの応用、M現象数理モデリング特論、D現象数理学特殊研究 講義A、D現象数理学特殊研究 講義B、D現象数理学特殊研究 演習2
関連リンク
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メールアドレス
tomoeda@kansai-udotacdotjp

研究内容

高速道路でなかなか進まない車の列やテーマパークでの人の行列,通勤電車の混雑や電車そのものの遅延など,私たちの身の回りは「渋滞」であふれています.交通渋滞の原因を調べるために,都合よく道路を封鎖することは難しいですし,通勤客の混み具合がどう変わるかを調べるために電車のダイヤをコントロールすることも現実的には不可能です.そのため,「数理モデル」という現実を模倣した仮想的な世界を構築し,そのシミュレーションを通じて,渋滞の原因を究明し,渋滞解消策を探っていく研究を進めています.また,ドライバーに生じる「錯視(目の錯覚)」も交通渋滞や交通事故の一つの要因となっているため,錯視の数理モデル研究にも取り組んでいます.錯視現象を数理の目線で扱うことは新しい挑戦で,もし錯視の効果を数量で表すことができれば,パラメーターを調整することによって,錯視の効果を制御したり・予測したりすることが可能となります.最近では,不可能立体と呼ばれる錯視立体の創作にも興味が出てきて,コンピューターで錯視立体を創作して3Dプリンタで実際の立体として印刷することも行っています.

主な研究業績

  • Jun Ono, Akiyasu Tomoeda and Kokichi Sugihara, “Footsteps Illusion Art”, Journal of Mathematics and the Arts (JMA), pp.1-9 (2016).

  • Akiyasu Tomoeda, and Kokichi Sugihara, “Computational Creation of Hollow Mask Type Illusionary Solids with Shading Effect”, Computer Aided Drafting, Design and Manufacturing (CADDM), 25 (4), pp.8-12 (2015).
  • 三村昌泰(編)「現象数理学入門」東京大学出版会(2013),友枝明保(著),西成活裕(著),第3章「社会の現象数理-渋滞学入門-」
  • Akiyasu Tomoeda, Daichi Yanagisawa, Takashi Imamura, and Katsuhiro Nishinari, “Propagation speed of a starting wave in a queue of pedestrians”, Physical Review E., Vol.86, 036113 (2012).
  • 友枝明保,「渋滞解消への数理と実証」,社団法人日本道路協会「道路」847号, pp.12-17 (2011).

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