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教授 研谷 紀夫

TOGIYA Norio

博士(学際情報学) 東京大学

教授 研谷 紀夫 博士(学際情報学) 東京大学

専門領域
文化資源情報学
キーワード
デジタルカルチュラルヘリテージ、アーカイブ情報学、表象文化研究
学部担当科目
2024年度 学術研究員
大学院担当科目
2024年度 学術研究員
関連リンク
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メールアドレス
ntogiya@kansai-udotacdotjp

研究内容

主な研究テーマは、多様な文化資源を電子情報化し、公開運用する方法や、情報化した画像や映像を分析し新しい表象文化研究を発展させる点にあります。文化資源をデジタル化されたコンテンツの具体的な例としては、写真、映像、美術・工芸品、書籍、文書、などの文化資源をデジタル化して、インターネットで公開しているサイトや、博物館などにある情報端末などをあげることができます。このようなコンテンツは国際的にはDigital Cultural Heritageという名前で呼ばれています。研究においては、このDigital Cultural Heritageを支える重要な土台を「社会基盤」、「資料基盤」、「技術基盤」の三点から捉え、それぞれどのような基盤づくりをすべきかを研究しています。
例えば「社会基盤」の側面からは、社会においてDigital Cultural Heritageには、どのようなニーズがあり、文化の継承においてどのような役割があるのかを考察します。また「資料基盤」の側面からは、資料の内容をどのような形式のメタデータ(目録)や分類法を用いて公開していくべきかを考察します。そして「技術基盤」の面からは、どのようなICT技術を用いて設計・構築していくべきかという観点から考えます。そして三つの基盤から成り立つDigital Cultural Heritageに画像や映像を格納し、それらを用いてどのような新しい表象文化などに関する研究を発展させていくことができるかについて、実践的な研究を行っています。

主な研究業績

  • 研谷紀夫,皇族元勲と明治人のアルバム-写真師丸木利陽とその作品-,吉川弘文館,2015

  • 研谷紀夫,デジタルネットワーク社会において複合化する記録資料とアーカイブズ,『デジタル・スタディーズ2 メディア表象 』所収,東京大学出版会,2015
  • 研谷紀夫 川島隆徳,Digital Cultural Heritageを用いて家族写真の特性を明らかにする方法の提示とその検証に関する研究, アート・ドキュメンテーション研究, No21,pp3-21,2014
  • 研谷紀夫,月刊誌『歴史写真』と歴史のイメージ表象~大正初期の『歴史写真』の誌面内容と「歴史写真会」の運営を中心に, 風俗史学,No54, pp33-69,2014
  • 研谷紀夫,デジタルアーカイブにおける「資料基盤」統合化モデルの研究 ,勉誠出版,2009

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